「ザ・バックヤード」というNHK番組がある。
博物館、美術館、水族館、病院等々いろんな施設の、普段の展示だけでは知ることのできないバックヤードにカメラが入り、私たちへ見せてくれる番組だ。
先日あった「造幣局」の回なんかは特に、興味津々で観た。
〜 本当の知は、裏に隠されている。〜
毎回番組冒頭に出てくる言葉である。
私は何かにつけいちいち細かいところが気になるタチで、「裏側」というものも大好きだ。
裏側を知れば知るほど、表側がよく分かる。
表側をちゃんと知るには、裏側も知っていないと全体が掴めない。
「本当の知は、裏に隠されている」というのは、まさにその通りだと思っている。
さて明日最終回を迎える朝ドラ「らんまん」の登場人物に、中村蒼演じる土木工学者がいる。
彼が今朝、ドラマ内でこんなセリフを言っていた。
「隅田川も、永代橋に続いて、今工事している清洲橋も強くて美しい橋になる_」。
彼は、関東大震災からの復興を目的とする国の機関「復興局」で仕事をしている、という設定だった。
震災で傷んだ橋を架け替えたりしているのだろう。
そんな中さらっと放たれたこのセリフだが、ドラマが始まるよりもっと前に私はたまたま、隅田川に掛かる橋の秘密についての書籍を読んでいた。
震災後に復興局が施工した、隅田川の永代橋、清洲橋、駒形橋、蔵前橋などはどれも、異なる橋の構造でもって作られているという。
おんなじ構造の橋を二つも三つも架けたほうが工期も短いし費用も安く済むが、そうすると、現場の技術者は一つの構造知識しか得られない。
そこを、4つの橋で4つとも構造を変えて作れば、4つの異なる技術を一気に習得できることになる。
現場の技術者が得る技術というのはつまり、「ニッポンの技術」ということだ。
欧米から遅れをとっていた日本の橋についての技術力を、これを機に大きく飛躍させることができる。
こんなにたくさんの橋を一斉にかけるなんてことは滅多にないから、このタイミングを利用しない手はない、ということだったらしい。
震災後の隅田川では当時、技術者たちのそんな信念のもとたくさんの労働者が橋を作っていただろう。
らんまん内にふとあらわれた「永代橋、清洲橋」という二つの橋の工事もつまり、それを指していたのかなと。
植物学の父と呼ばれる主人公が草花を追う裏側には、試行錯誤しながらいろんな構造の橋をかけんとする技術者もいた。
そんな日本の様子が、あの小さなセリフの中に詰まっていたのかもしれない。
ちょっと今、記憶を辿りながら書いているのでもしかしたら全然違うかもしれないのだが、とにかくそういった「話の裏側」に目を向けることで、ドラマの世界観や時代背景をより深く理解することができるし、更に知ろうともする。
裏側を知ると、または裏側を「知ろうとすると」、表側の魅力が一気に増すのだ。それは間違いない。
だからもし「いやいや、その橋情報、全然違いますよ」ということでもどうかご容赦いただきたい。
ところでこのブログを書いているのは中年主婦の私であるが、先日夫にこんなことを言われた。
「ゆきんこは、浜辺美波に似てるね」
浜辺美波とは、朝ドラ「らんまん」のヒロインをしている、ものすごい美人である。
そうかそうか。
私が浜辺美波に似とるかそうかそうか。
と、なかなかええ気分に浸っていたら、夫からすぐに情報が追加された。
「似てる似てる。ゆきんこを1km先から見たら浜辺美波に見えるよ。」
うるせえ黙れ
1km先から見たら浜辺美波に見える中年が、このブログを書いている。これも一つ大事な裏側だ。
この裏側についてもう少し説明すると、私は子供の頃、男か女か見分けがつかないと周りから言われてきた。
二十歳を過ぎてからは、中学生にも見えるしおばさんにも見えると父から言われるようになった。
最近では、人か獣かもちょっと判断が難しいと夫に言われて、からのこの、「1km先なら浜辺美波」。
獣と思ったら浜辺美波だった?
人かと思ったら野菜だったルドルフ二世じゃないんだから
注)最近絵画の図鑑を購入し
少々かぶれております(→★)
※瞳は、さくらんぼとクワの実。赤い頬は、リンゴとモモ。
さて明日は、朝ドラ「らんまん」最終回です!
正座して観ようと思います!
お好きな方がいらしたら、
心の中で共に語らいましょう!
らんまんロスに負けぬよう
心を強く持ちましょう!
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※リブログ欄閉じていますが、リンクはフリーです。ご自由にどうぞヽ(^。^)ノ