中学時代の美術教師が非常に印象に残っている。

 

「画家になれないので仕方なく教師をしている」と、生徒たちに正直な裏話を教えてくれた若い女性教師である。

 

とにかく面白い授業をする人だった。

 

実はあの有名絵画の、こんなところにあんなものが描かれていた!とか、これは後世の人が画家の意図を誤解して勝手なタイトルを付けたんだよね〜とか、教科書に載っていない美術の話をたくさんしてくれる先生だった。

 

「美術」というのはだいたい退屈なものだと思っていたけど、実はコナンの謎解きみたいに、いろんな伏線が張られていることを知った。

 

授業で新しい絵画を教わるたびに、とてもワクワクしたことを覚えている。

 

 

 

 

そんな私が先日、子供の時以来の、自分用の図鑑を買った。

 

ジャン!

 

小学館の図鑑 NEO 

図解 はじめての絵画

 

 

 

 

 

25年前、あの美術教師が教えてくれた「絵画の秘密」が、この図鑑にはたくさん載っている。

 

何をどう見たらいいのかさっぱり分からない絵画についても、「ここがこうなってるんですよ」「実はここにこんなものが隠れて描かれているんですよ」とかいう詳しい解説を入れてくれる。

 

 

例えばこちらの作品。

プリキャンバス複製画・ギャラリーラップ仕上げ(6号サイズ)

色合いが綺麗だなーと思いこそすれ、何をどう見たらいいのかさっぱり分からなくないですか。

 

これはターナーという画家の「雨、蒸気、速度ーグレートウエスタン鉄道」という絵画なのだが、

 

あーはいはい、鉄道が見えたから絵にしたんですねー 

っていうわけじゃぁないのだ。

 

 

じゃあこれが一体何を描いているかは、図鑑にてぜひご覧いただきたい。

 

一部画像を拡大掲載しながら、「ここにこんな隠れキャラが…!」と教えてくれたりもするので、美術に興味がない人でも本当に面白いと思う。

 

楽天でもAmazonでもすこぶる評価が良いのも納得だ。


 

 

 

 

この図鑑、今年の初めに書店で見かけて以来、ずっと欲しいと思っていた。2月に発売されたばかりの新しいシリーズなので、中の情報も最新である。

 

これまでにも大人向けの「有名絵画の秘密」的な本を読もうとしたことはあったが、大人向けの本はやっぱりちょっと難しい。

私には基礎が全くないので、時代背景とかちょっとした用語ですぐに分からないものが出てくる。

 

その点これはガッツリ子供向けの図鑑なので、ゼロ知識で読んでもすごく楽しめる。

 

 

 

 

 

中学時代にあの美術の先生の授業を受けなければ、私は40歳にもなって、こんな図鑑を自分で買おうとは思わなかったろう。

 

音楽とか、美術とか、受験に関係ないのに一体なんの役に立つのっていうものこそ、こうして時を経たときに思いがけず自分の心の中に残っているのを感じて、気持ちが満たされることがある。

 

学校教育って素晴らしい。

私は授業も、勉強も好きだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※届いた図鑑の帯を見て気がついたこれ…

 

 

私、全く同じ絵の下敷き持ってるわ…!

 

 

 

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