日本の小学校で素晴らしいと思うのは、音楽の授業があるという点だ。

 

特にリコーダー、あれはすごい。

 

 

例えばピアノなら、指でぽんっと弾けば音が出せる。

長い人生で一音くらい、出そうと思えば誰でも出す機会がありそうだ。

 

学校のピアノや、街中のピアノや、楽器屋さんの鍵盤にちょんっと指を乗せるくらいなら、大体誰でもできる。

 

 

対して、自分の口で咥えて音を出す楽器というのは、それが個人ごとにあてがわれない限り演奏の機会は無いに等しい。

ご自由にどうぞと置かれていも、ちょっと咥える勇気はない。

 

そういうものを、学校で、授業で、全員が必ず購入し演奏するという、日本の小学校がそんな制度になっているのは素晴らしいと、個人的には思っている。

 

 

テレビでフルート奏者なんかを見ると、めちゃくちゃ難しそうな楽器を演奏してるな!と感じる。

そんなフルートとも似た、「吹いて演奏する」楽器を、日本の子供はみなある程度吹けるようになるなんて。

 

この教育カリキュラムは奇跡だと思っているのだが、果たして共感は得られるかどうか。

 

 

 

ヤマハ YAMAHA ソプラノリコーダー ジャーマン YRS-37III

 

 

 

私はソプラノリコーダーを演奏するのが好きで、大人の今でも日中一人で吹くことがある。

楽譜は読めないが、我ながら勘がいいらしく、耳で聴いた曲は大体リコーダーで再現できる。

 

元々歌うことが好きだった。しかし喘息を発症し痰が詰まるようになって、高音が思うように出なくなった。

 

その点ソプラノリコーダーなら、吹きさえすれば高い音がどこまででも出る。歌うように吹けるのが楽しくて仕方ない。

小学校でリコーダーを習わなければ、こんな機会も一生なかったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

息子の学校の宿題では、音読・計算・鍵盤又はリコーダーの3点セットは、できるだけ毎日やりましょうとなっている。

 

「リコーダーはしなくてもとりあえず音読はしたら」みたいな意識の大人は多いかもしれない。

しかし息子は、音読も、計算も、鍵盤又はリコーダーも、優劣つけずにどれも「大事なもの」として、この夏休みに取り組んでいた。

 

 

 

リコーダーが人生でなんの役に立つか…

私の場合は「人生の中に好きなことが増えた」という意味で役に立った。

でも、小学校で吹いて以来触ってもない、さっぱり役に立ってないという人も多いだろう。

 

だからリコーダーは、というかそもそも音楽というのは、人生の役に立つか立たないかとかいう次元で考えたらダメなんだと思う。

 

そして音楽に限らず、小学校の授業全ては、人生の役に立つか立たないかで考えるものではないんだと思う。

 

 

いい大学へ行くために、いい仕事に就くために、と「先々」のために小学校があるというよりは、楽しい!面白い!これは何?うわぁこれ大嫌い…などなど、子どもが「今」を感情豊かに生きるために小学校はあるのかなと。

 

結果的にそれが、先々へつながっていっているだけなのかなと。

 

 

令和5年度版 こくご 1上 かざぐるま [令和2年度改訂] 小学校用 文部科学省検定済教科書 [国語107] 光村図書出版

 

 

さて昨日のNHKあさイチで「不登校」を特集していた。

 

息子にとって小学校が楽しい場所でありますように。

でももし楽しくないときは、もっと楽しい他の場所を、親として一緒に探してあげられますように。

 

頭を知識で満たすためじゃなくて、心が豊かでいられるように、息子は学校でいろんなことをしているに違いないから、私はその好奇心を一番に守ってやりたい。

 

彼が二学期ものびのびと過ごせるよう、母として見守っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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