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今期のNHK朝ドラにハマっている。
植物学の父と呼ばれる、植物学者・牧野富太郎氏が主人公モデルの、「らんまん」。
どれくらいハマっているかといえば、図書館でお金の本しか借りない私が珍しくも、氏について書かれた本を借りたくらいにハマっている。
何冊か読んだが、抜群に面白かったのがこれだった。
Amazon評価で奇跡の星5つ、「らんまんの笑顔」。
私なら星8つは付ける。
主人公の富太郎(ドラマ内:万太郎)は、東京大学の植物学研究室に出入りしていた。
研究室所属の東大生が、「研究者の苦労」を語るシーンがあった。
新種発見目指してどれだけ努力して、頑張っても、他の研究者が同じ新種を1秒でも先に論文発表した瞬間に、自分の苦労は水の泡。
これまでの努力が全て無駄になる、研究とは恐ろしい戦いの世界だと。
自分の好きなことだけする生活って楽しそうだなと、幼い頃の私は思っていた。
けれど、祖父も祖父なりに、研究者としてのプレッシャーを感じる場面もあったのかもしれない。
無かったかもしれない、分からないけれど、大学での研究というものが、「対:研究対象」ではなく、「対:誰か」との戦いだという側面は、ドラマを見るまで思い至らなかった。
祖父は元々、医師を志していた。
しかし病が原因で片耳が難聴となり、聴診器を使えず、医師の資格を取ることもできなくなった。
さぞ無念だったろう。
しかし、祖父は片耳が聞こえなくなっていたおかげで、その後日本戦時下での徴兵を免れた。
そして亡くなる直前まで、好きな研究に没頭した。
どんな人にも、どんな環境でも、辛いことや苦しいことというのは起きる。
けれども、辛くて苦しいことと、不幸であることとはイコールではないのだと思う。
私の場合で言えば、息子が幼い日々の寝不足育児はどうにも辛くて苦しいものだったけれども、まったく不幸ではなかった。
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