NHKの情報番組「あさイチ」内で、メルカリを紹介するコーナーがあった。
NHKなのでメルカリではなく「フリマアプリ」と呼ぶが、中身はほぼほぼメルカリの話である。
フリマアプリってこんなに便利ですよ、ぜひ試してみてくださいねという趣旨のコーナーだ。
番組内では、メルカリを使ったことがないという女性芸能人が、メルカリで初めて服を買ってみるという企画が放送された。
アプリ画面を必死にスクロールしていた彼女だったが、欲しいイメージの服が全然出てこなかったらしい。
撮影時間中に商品が決まらず、後日プライベートの時間も使って商品を選んだと解説があった。
遊びではなく仕事としてのメルカリなので、この女性芸能人は放送予定日までに商品を受け取り、取引評価を済ませる必要がある。
ギリッギリのギリッギリまで悩み、期限ギリッギリで慌てて購入したところ、なんと服のサイズを間違って買ってしまったらしい。
司会の華丸大吉に、初めてメルカリを使った感想を聞かれたその女性芸能人は、生放送でこんなことを言っていた。
「サイズ間違えて大失敗!……だと思ったんですけどmhjvfss@f」
慌ててコメントを方向修正していたが遅い。
メルカリで気に入る服を買うのは至難の業なんだな、っていうとっても正直なマイナスイメージだけがひしひしと伝わってきた。
でもそういう正直な感じが、あさイチの良いところだと思う。
メルカリで服を買うのは、初心者にはすこぶる難しい。
色、柄、サイズ感、商品の傷み具合やニオイ等々、どれをとっても難しいと思う。
出品側としても、名の知れたブランドでもない限り、商品の良さがなかなか伝わらないのでこれまた難しい。
そういうメルカリの特徴をよーーーく理解した上で私は、この6年間大事に保管している資料がある。
それが、いつか売ろうと思っている、手持ちのスーツのカタログだ。
6年前、息子の幼稚園入学式用に、私は白系のセレモニースーツを購入した。
ジャケットはその後もちょいちょい出番があるが、スカートの方はまーー履かない。全然履かない。
幼稚園の入学式で履いて、小学校の入学式で履……と思ったら豪雨だった。
地面の泥の跳ね返りが酷く、白いスカートなんてとても履いては行けなかった。
一万円以上したあの白いスカート、買ってから一度しか履いてないのだ。
なんとかメルカリで、可能な限り高値で売りたい。
そのためにカタログ資料を手元に残し、素敵な宣材写真や細かい型番すぐ分かるよう、6年も前から準備万端である。
あとは思い切って出品するだけ、なのだが…
中学・高校・大学とあと3回くらいはもしかしたら履くか…?
ってな可能性をついつい考えてしまって、出品の踏ん切りがつかない。
メルカリで買うのは難しいが、売るのも、なんて難しいんだ!
けれどその難しさのおかげで、取引がうまく行った時の喜びもひとしおである。
そして一気に沼へ引きずり込まれるから、あのフリマアプリっちゅーやつはとんでもなく人を惑わすサービスだと思っている。
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