
玄関の、インターホンが鳴った。
画面を見ても、そこに誰もいない。
ということは、インターホンを鳴らしたのは、カメラに届かない背丈の、息子のお友達ということだ。
一年生の小さな男の子が、息子を遊びに誘いに来てくれた。
現在小学3年生の息子は、夏休みも毎日のように公園で遊ぶ。
そこで仲良くなったメンバーの一人が、この一年生である。
「公園にみんないるから、ゆきん子君も一緒に遊ぼう!」とわざわざ自転車を走らせ来てくれたのだ。
息子は喜んで出かけていった。
息子とお友達を見送った、そのわずか数分後に再びインターホンが鳴った。
画面を見ると、今度は別の、息子と同学年のお友達二人組である。
「公園にみんないるから、ゆきん子君も一緒に遊ぼう!」と彼らは、さっきの一年生と全く同じことを言っていた。
息子はつい今しがた、一年生の男の子に連れられて、まさにその公園へ行ったところだよ。と説明したら、三年生は笑った。
公園で遊んでいる最中、そのメンバーが各々に息子のことを思い出し、ふと呼びにきてくれたらしい。
親として、こんなにありがたいことはない。
我が家は息子一人っ子である。
彼が幼い頃はずっと、母子二人きりで遊ぶばかりだった。
少し大きくなってからは、近所の子供たちも一緒にたくさん遊んだけれど、私はご近所さんの迷惑にならないように必死に見張っていたから毎日へとへとだった。
それが今では、友達を誘い誘われしながらこうして、子どもだけで公園遊びをする。
親なんていなくても全然平気な、素敵な友人関係を築けている息子の様子に、母として心から嬉しい気持ちだ。
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