2年前にこのブログを開設した。

 

毎日欠かさず更新していたが、先日、開設以来初めて、2日ほど更新をストップした。

 

読み手の皆様には気づかれないような、「それがどうした」な話ではあるが、個人的にこれはちょっとした出来事だった。

 

 

そして、「更新しない日があって良かった」とホッとした。

夏休み前に、こんな記事をアップしていたからだ。

 

 

上記は、「この夏休みは例年と違い、更新できない日があるかもしれません」というお知らせ記事である。

 

こんな記事をわざわざ書いておきながら、結局毎日変わらず複数記事更新してましたーとなるのはちょっと恥ずかしい。

 

だから、更新しない日がちゃんと発生してくれて良かったと思った。

 

 

 

記事を止めていたあたりの期間、私は実家に帰省していた。

なんと、5年ぶりの帰省である。

 

現在38歳の私にとって、実家とはいつの間にか、「帰る場所」ではなく、「行く場所」となっていた。

 

大学進学を機に実家を出た後、両親が、私の生家とは別の場所にあらためて家を建てたことも影響しているかもしれない。

 

 

このブログには母との関わりしか書いたことはないが、私は実家に対して、一言では説明しがたい複雑な感情を、長年抱いている。

 

体力的な不安もあり、時間をかけてそこへ行こうという気持ちにならず、途中からはコロナを言い訳に帰省を避けていた。

 

 

 

 

 

 

ただ、今の新しい実家とは違い、古い生家については今一度訪れたい気持ちがあった。

 

私の実家はちょっと特殊な自営業をしていて、普通の家にはありえない景色が、生家に広がっているからだ。

 

例えば、実家が造り酒屋なら、敷地内に酒蔵があり、大きな樽が並んでいるだろう。

実家が酪農家なら牛舎があって、たくさんの牛がいるだろう。

 

私の実家もそんなふうに、普通の家にはない何かが並ぶ場所なので、その景色を直接に眺めたいという気持ちがあった。

 

また、何より私の息子が、祖父母のいる家へとても行きたがっていた。

 

 

 

 

 

帰省の予定を事前に立てると、予定の日まで私の気持ちが辛い。

だから、今日ならなんとか気力が持ちそうだという日の朝に、「今から帰る」と突然親へ連絡した。

 

 

5年ぶりの帰省で感じたことについてはまたおいおい書こうと思うが、結果的には「行って良かった」と心から感じる帰省となった。

 

「行く場所」だと思うようになっていた実家が、やっぱり「帰る場所」だったんだなと確認できた感じだ。

 

  

向こうの家にいる間、ブログに書きたいことが次々と浮かんできたが、私のスマホは繋がらないし、父のパソコンを使う気にもならなかった。

 

そこで母の部屋から、私が小学生時代に使っていた古いノートを引っ張り出して、書きたいことを忘れないように鉛筆で随時メモをした。

 

 

 
 

 

 

私の家にある鉛筆は、息子が書きやすいように、先端を少し丸い状態で整えている。

対して、実家の鉛筆はピンピンに尖っていた。

 

そういう鋭い鉛筆で何かを書いたのは久しぶりだったが、筆で字を書いている時のように、強弱つけながら滑らかに字を書けるのでびっくりした。

先が丸い鉛筆とは違って、とても気持ちのいい書き味だった。

 

 

 

 

私のブログは、日々の「ちょっとした心の動き」を、どうでもいい文章で長々と記していくものばかりだ。

ごくごく個人的な話ばかりにもかからわず、毎日であってもたまにであっても、読んでくださる方にはとにかく頭があがらない。

 

そしてこの、記事を書くきっかけとなる「ちょっとした心の動き」というのが、我ながら本当に「ちょっとだけ」なので、すぐに書き留めないと自分でも細かいところを忘れてしまう。

 

だから、ブログに書くかは分からなくても、とりあえずざっとメモだけして持ち帰った。

 

 

基本的に、嫌なことがあってもメモはしない。いいことや、なるほどと思うことがあった時だけメモをとる。

 

心の中に湧いた「ちょっとしたプラスの感情」を日々日々書き留めていると、何にもない平凡な一日というのが実は、こんなにも良いことで溢れているのかと驚くことがある。

 

実際の生活では、良いことも悪いことも同じくらいの頻度で起きてはいるんだろう。

 

しかしその中から良いことだけをピックアップして残していると、私の人生が完全に良いことのみで成り立っているような、とてもありがたい気持ちになる。


 

 

ちなみに今日のこの記事のきっかけについては、帰省中、こんなふうにメモしていた。

 

「書けない」

実家でブログ書けない ノートの切れ端に書きたいことをメモ

2B鉛筆 ピンと尖らせると 筆で書いてるみたいに滑らかだった

 

私はそのとき、とにかく鉛筆の書き味に感動していたらしい。

二行のメモに残しただけだが、残したおかげであの時のいい気持ちが、見事によみがえった。

 

 

 
なんとも汚い字だなぁ。
 

 

 

 

 

新進文具メーカー役員の斉木光生は、五年前に入院したとき、末期ガンの患者から不思議な話を聞かされた。

和歌山県の山にある桜の巨樹。その根元に三千枚の金貨を埋めたという。

「みつけたら、あんたにあげるよ」と言われた記憶が蘇り、会社の仲間の宇都木、川岸の二人に話をするが、別の怪しい男たちも金貨を探していることに気づく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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