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私は夫との結婚について、後悔したことがない。
あまりのワンオペに憎しみがつのり、離婚してやる!と思ったことはあるが、結婚しなければ良かった、と思ったことはない。
自分のこれまでの人生で、一番好きになった相手が、夫だった。
そんな相手と結婚してダメならもう仕方がない、これ以外の選択肢はなかったのだと覚悟を決めている。
夫は若い頃、まだ独身だったときに、亡くなった祖母からこんな話を聞かされたことがあるらしい。
「男は、好かれて結婚するな。好いて、結婚しなさい。」
祖母のアドバイスは、夫の中になんとなくずっと残っていたそうだ。
これに従えばつまり、夫は私に好かれたから結婚したわけではなく、夫が私を好きで結婚したということになる。
彼はそうとは言わないが、これはええ昔話を聞いたなと思った。
夫とは二十歳で出会った。
そして私も夫も今年、40歳になる。
私は18歳の時に親元を離れたので、自分の人生で親と過ごすより、夫と過ごす時間の方が、すっかり長くなってしまった。
なぜ夫のことをあんなに好きになったんだっけ、と最近はもう、色々と思い出せない。
「お父さんとお母さんはなんで結婚したの」と息子に聞かれた夫が答えに詰まっていた様子を見るに、夫もおそらく色々と忘れている。
どこが好きだとか、なんで結婚しようと思ったかとかいうことが「なんかもうよく分からない」点で両者一致である。
夫婦関係を長く続けるには、相手のことをとっても好きとかとっても大事とか、そういう強い気持ちよりも、いかに「凪」を保つかが肝かもしれない。
最初のうちは、「分かり合いたい情熱」がモノを言うこともあるだろう。
けれど時間が経つにつれ、「分かり合えなくても動じない静寂さ」がモノを言うようになる気がしている。
本日私たち夫婦は、13回目の結婚記念日を迎えた。
ここまで山あり谷ありだったが、今、毎日がとても平和で、朗らかだ。
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