阼夏、自宅の庭で、カマキリの卵が孵化した。

おかげで一時期、毎日のようにカマキリの赤ちゃんと遭遇していた。

 

庭だけではなく、リビングでも遭遇するのだ。

白い壁の表面に、重力を完全に無視した体勢でくっついている。

 

 

壁をはっているだけなら害はないし、小さな虫を食べてくれるのでむしろありがたいのだが、一つ問題なのが所かまわずフンをすることだ。

 

白い壁に、一ミリにも満たないフンが、黒い点状に残る。

ちょっと厄介なので、赤ちゃんカマキリは見つけ次第、外へ逃がしていた。

 
 

 

 

昔息子がカマキリを飼育していた時、飼育箱の中で卵が孵化するまさにその瞬間に出くわしたこともある。
 
木の枝に産みつけられた塊(卵のうと呼ばれるアワ)の中には、200〜300個ほどの卵が埋まっていて、それが一気に孵化する。
 
 
飼育箱の中がカマキリの赤ちゃんだらけになり、箱の隙間から外へ出ようとするので慌てて庭に放ったのだが、そのまま庭でちゃんと成長したカマキリを見たのは、せいぜい2、3匹だった。
 
よそへ逃げた個体もいくつかはあるだろうが、天敵に喰われたり共食いしたりで、最後まで生き残るのはかなり難しいらしい。

 

 

 

我が家の庭には食虫植物もある。

ハエトリソウなんかにカマキリがかかれば、これまた死んでしまうだろう。

 

 

 

 

小学生の息子は、我が家の食虫植物・ハエトリソウについて、これを「飼っている」と言う。

 

「育てている」のではなく、「飼っている」のだ。

 

ハエトリソウがパクッと虫を捕食する、あの感じが生き物っぽいからだろう。

 

 

対して、同じ食虫植物でもウツボカズラについては、息子も、飼うとは言わない。育てると言う。

こっちはパクッとしないからだろう。ツボの中に虫が落ちるのを、待っているだけのウツボカズラ。

 

 

(食虫植物)ウツボカズラ ネペンテス St.Pacificus 2.5〜3号(1ポット)

 

 

 

こんな感じでうちの庭にはいろんな生き物がいるのだが、冬の間はどの動植物も、ジッと息を潜めていた。

 

それが最近はすっかり暑くなって、もう動き回っている。

 

 

驚いたのは、うちで「飼っている」ハエトリソウが、ハエじゃなくて小さなゴキブリを捕食していたことだ。

 

葉を閉じ切れなかったようで、隙間からゴキブリの姿が見えたので間違いない。

 

玄関前でゴキブリを捕らえてくれるなんて、植物なのにまるで番犬のようだ。

 

 

 

でも、ハエトリソウにゴキブリはちょっと大きすぎたらしく、消化し切れずにその葉だけ茶色くなって、最後には朽ちてしまった。

 

そして根本から、また別の、小さなハエトリソウが顔を出していた。

 

その変化を私は毎日眺めていたのだが、息子が「飼う」と言うのも納得の「生き物感」だった。

 

 

 

夫が園芸を始めてから、私も植物に命を感じるようになった。

 

専業主婦として家で一人過ごす私だが、全く寂しくないし、誰かに会いたい!なんてことも特に思わないのは、家でたくさんの植物と共に生きているからかもしれない。

 

至る所で、不思議な気配を感じる家だ。

 

 

 

 

※どこかにカエルが隠れているよ
 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

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