メルカリに出品していたものが売れたので、発送手続きをしにコンビニへ行った。
 
店内にて、ふと目にとまった商品の価格にギョッとしてしまった。
 
使い捨てカメラの「写ルンです」。
あれ今、2,000円もするんだと。
 
 
 
昭和生まれの私が中・高校生だった頃は、おそらく使い捨てカメラの全盛期だった。
 
今みたいなスマホは無いかわりに、みんな使い捨てカメラを持っていて、使い切ってもまたすぐに、 5、600円も出せば新品を買うことができた。
 
それがまさか、 こんな値段になっていたなんて。
 
 
写ルンですと同じく、カメラ用のフイルムも、今は36枚撮り1本で2,000円くらいが相場らしい。
カメラを趣味にしている友人が教えてくれた。
 
私の夫も元々カメラ好きで、若い時は毎日フイルム写真を撮っていたような人だったから、「え!?今そんなに高いの!?」 と無口男らしからぬ声のトーンで驚いていた。
 
 
 
 
さてカメラが趣味のこの友人とは、もう長い付き合いになる。
夫と私共通の友で、出会ってから20年が経った。
 
友人はこの20年間ずっと写真を撮り続けているが、最近はフイルムが高すぎて、昔みたいにポンポン好きに撮れなくなったと言っていた。 
 
彼女はフィルムの値上げをリアルタイムで目の当たりにしてきたんだなぁ…
 
 
…と考えていた私、あっ!と気が付いたのだ。
 
フイルムがこれだけ高くなってからも、友人は我が家へ来るたびに、息子の写真をたくさん撮り、シェアしてくれていたぞ、と。
 
 幼い息子が、カメラのシャッターボタンをおもしろがって押したがっていたときも、「撮ってごらん」と、まったく気にしない様子で好きにシャッターを押させてくれていた。
 
が、36枚撮りで2千円ってことは、
カメラー押し、55円。
 
10回押せば550円。
 
牛丼が食えるじゃないか!
 
 
 
 
一人暮らしのこの友人は、限られたお給料の中から趣味費を捻出しているが、その口から冗談でも、「そんなに ムダ押ししないでよー」なんて聞いたことがなかった。
 
それって、私たち家族は彼女から、いつもすごく温かい気持ちをもらってたんだと思う。
そういうことにはたと気が付いたのだ。
 
 
気付くのが遅くてごめん、友よ。
いつも私たちと仲良くしてくれてありがとう。
 
お金じゃないと分かってはいながらも、「36枚撮り2千円」で途端に身に染みた、友の愛である。
 
 
 
 
 
 
 
 

※「ゆきんこ、メガネより絶対コンタクトの方がいいよ!」とこの記事↓で叫んだ友人というのが、本編のその人です。

 

 

 

 

 

 

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