コンタクトとメガネ、どちらが家計に良いかと言えば圧倒的にメガネでしょう。使い捨てコンタクト、例えば私が使っている1DAYタイプは、1箱一か月分でおよそ2,500円。両目で5,000円です。

一度作ればずっと使えるメガネのほうが圧倒的に財布に優しいですが、私のように眼が悪い人間がメガネで困るのは朝、化粧をするときです。鏡に映った自分の顔が見えず、コンタクトをつけて化粧をした時に比べて眉毛のデキも悪い気がします。

 

 

私は現在一日中メガネをかけていますが、昔は時々コンタクトも使っていました。3年前、コンタクトをつけると突然頭痛がするようになり、以来メガネばかりを使うようになりました。

 

当時まとめ買いしたコンタクトが消費しきれず棚の中で眠っています。勿体ないのでここぞという時に使いたいですが、ここぞという時が全く来ないのです。歳を取るとはそういうことです。コンタクトにしろ勝負下着にしろ、生活からここぞが徐々になくなっていくのが老いというものです。

 

 

 

まだ生活にここぞが沢山あった20歳の頃の話ですが、私がいつもメガネで赴いていた場所へ、珍しくコンタクトで顔を出したところ友人達に大好評でした。

「ゆきんこ!絶対コンタクトの方がいいよ!A君もそう思うよね!?」

A君とは私が当時付き合っていた彼氏で、今の夫です。まだ夫ではなかった当時のA君は友人にこう返しました。

 

「俺はメガネも良いと思うけど。」

 

友人一同、おお〜さすが〜とどよめきました。若干20歳ながら、人前で自分の彼女をナチュラルに褒めることのできる男で、それに騙されて私は今Aの妻となっているわけですがそこは一旦置いておきます。

 

メガネも良いと思うけど、というこのセリフは今日まで、私の中でAの名言でした。

そう、今日までは。

さて、今日何があったか。

 

 

メガネも良いと思う発言から15年後の昨日、夫となったAと、二人で出かける機会がありました。珍しく子のいないお出かけだし折角ならと思い、私は3年ぶりにメガネではなくコンタクトをつけました。コンタクトをつけて夫と会話をしながら、ホームセンターを歩きスーパーを歩きしたわけです。今日の私いつもと違ってコンタクトですがどうや?ええやろ?と内心思いながら。

 

からの、今日。私が「ブログにコンタクトの記事を書く予定だ」とAこと夫に話しましたら、

 

「ゆきんこはいつもメガネだよね。最後にコンタクト姿見たのはいつだったかなあ。」

 

ですって。夫よ。私は昨日、コンタクトをつけて君と一日外を歩いたじゃないか!「最後に見たのはいつだったかなぁ」って、昨日です昨日!君は昨日見ています!

嚙みつく私に夫は「そうだっけ」と半笑いで、本当に覚えが無いようでした。

 

 

15年前の名言は「俺はメガネ(でもどうで)も良いと思うけど。」という意味だったようで、女を顔で判断しない良い男だと思っていましたが、まさか本当にただ人の顔を見ていないだけだったとは思いませんでした。

私がメガネだろうがメガネでなかろうが、昔も今も夫は本当にどうでも良いんだと思います。

その割に結婚式のヘアメイクにはとんでもなく口を出す、どういうバランスの思考回路なのでしょうか。

 

 

 

 

青春時代のここぞ狙いで私が費やしたコンタクト代は恐らく無駄金だったのでしょうが、そんな相手だからこそ私もこの顔で結婚できたのだろうことを考えると、私のコンタクト姿に気が付かない夫を強く責めることができませんでした。

おそらく夫が私の顔をきちんと見たのは10年前の結婚式の日が最後で、「次」は果たしてあるのでしょうか。その日が来るまで私は、眼鏡一本で過ごします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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