もう10年以上前、業務上の理由で腰を痛めて、二ヶ月近く休職していたことがある。
 
結婚まもない頃だった。
 
職場に会計監査が入り、毎日早朝から日付が変わる頃まで、机に座りっぱなしで数字と睨めっこしていたのが原因だ。
 
椅子に座れないと仕事にならないので、大人しく休むことにした。
 
 
腰を痛めたのはショックだったが、不幸中の幸いだったこともある。
自宅でゴロゴロしていたその二ヶ月の間に、私の料理の腕が急激に上がったのだ。
 
休職により時間が空いた新婚妻の私、ちょっと手の込んだ煮込み料理や揚げ物を作ってみたりするようになった。
 
そうしたら、料理のレパートリーが一気に増えた。
 
 
そのうちに腰の調子は戻ったが、料理の腕はそれ以上、向上するようなことはなく。
 
私の料理が上手くなったのは、新婚の、あの腰を痛めた二ヶ月の間だけだった。
それ以降はずっと変化なし。
 
なぜだ?
その後10年も妻役・母役をしていたのになぜだ?
ちょっとは上手になってても良いと思うんだがまったく変わらなかったのはなぜだ?
 
それもこれも、
キャパが小さいくせに私が
仕事をし続けていたせいではないか?
 
と、仕事を辞めて専業主婦となり、フリータイムをたんまり手に入れた私は最近よく思っている。
 
 
私に足りなかったのはスキルじゃなくて、時間だったんじゃないか。
人一倍キャパが小さいくせに無理してワーママしちゃって、人生ずっとキャパオーバーで、思考が料理へ向かなかったんじゃないか。
 
 
っていうことを、余ったちりめんじゃこで自然と佃煮作ってた今の自分に思ったのだ。
 
 
 
働いていた頃の私なら、こんなもの絶対に作らなかった。

 

今までは「買って」食べていたものを、最近は自分で作ってみることが増えた。

時間があるから。
暇だから。
私にもできる。
 
一日中仕事しながら、夜にも美味い料理を作れる人が山ほどいるのは知ってるがな。
 
 
あれを目指すのは、もう諦めた。
両方できる人もいるが、どっちかしかできない人もいる。
私は後者だ、両立できなかった。
 
 
でも、どっちもできないよりはマシだ。
その時その時で、どちらをやるか選べばいいと思うようになった。
 
今は、家で料理を作る方を選ぶ。
必要になった時には、料理よりまた、仕事を選ぼうと思う。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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