再演ですが私は初見です。
高畑充希ちゃんのウェイトレス姿と全体的にピンクとブルーで彩られた可愛らしい印象のポスターとはまた違った印象の舞台でした。
まず思ったのは、

倫理観どこ行ったwww

いやあ、DV夫は紛れもなくクズだが、ヒロインも相当なもんよね。
妊婦なのにその主治医といたしているんですからw
ただ、意外にドロドロしていないのが舞台がアメリカだからか。
そして充希ちゃんのキュートな魅力がたまらんかった、とにかく可愛かった。
ウェイトレス仲間のソニンちゃんとLiLicoさんもなんともキュートだし、みんなちょっといかれてるが愛らしい。
主治医のウィンくんも変だけど可愛いし、DV夫の水田くんも良く見たら可愛げがある(クズだけどw)。
いちばん好きなキャラクターは山西さんのジョーです。
そしていちばんまともだったわw

ミュージカルだけど歌の勢いで魅せるというより芝居で魅せるタイプのミュージカルでした。
充希ちゃんの芝居歌は流石でした。

思ったより後味がいい舞台でしたが、お子様には見せられないシーンも多々あり(笑)。

ヒロインジェナがダイナーでとびきりのパイを作っているという設定なので色んな名前をつけたパイが出てきたのが面白かったです。
いったいどんな味だろう?というものも(笑)。
そして劇場でパイを売るという戦略は正解ですね。
だって買ったもの(笑)。
私は始まる前にアップルパイを買って食べましたがおいしかったです。

 

 

 

だいもんさんのストプレというのも気になったのですが、共演者に池松日佳瑠ちゃんの名前を見てチケット取りました。
コンサートの活動は以前からされているけれど、本格的商業舞台は久しぶりじゃないだろうか?
私はSOMのリーズル以来だったので13年ぶりでした(数えた)。

マリア・カラスは名前だけは聞いたことがありました。
20世紀最高峰のソプラノ歌手であったけれど、全盛期は10年くらいしかなかったと。
ジュリアード音楽院で行われたマスタークラス(公開授業)を通して彼女の半生を描く作品。

観客を公開授業の見学者(聴講者?)に見立ててまずはカラスが語り掛ける構成が面白かったです。
感想はというと、だいもんさんが9割しゃべっていたw
他キャストはいるものの一人芝居を見ている感覚でした。
他の登場人物は3人の生徒、伴奏者、道具係のみ。

とにかくだいもんさんが圧巻でした。
スターのオーラ、セリフの説得力、そして弱さを表現するのがうまい。
今まで観た役の中でいちばんの当たり役ではないかと感じました。

彼女は一貫してテクニック面については教えていないのですね。
曲に描かれている登場人物がどのような心情であったか。
それは作曲家が教えてくれている、曲を聞きなさいという指導が印象的でした。
また、芸術に対する姿勢は生徒たちだけでなく観客(聴講者)に対しても訴えかけている(訴えかけられたと感じた)。
指導する合間に回想シーン(ここは完全に一人芝居)が入るのですが、彼女の挫折や弱さを浮き彫りにしてこれもうまい構成だなと思いました。

生徒は女性2人、男性1人。
テナーの男性は彼女の指導で上達し、彼女も素直に彼の歌に対して「感動した」と述べるのですが女性2人に対しては違っていたのは同じソプラノ歌手だったからか。
同じ曲を歌ったことがあるだけに厳しく感じました。
日佳瑠ちゃんはその内の1人でしたが、厳しかったのはもう1人の方に対して。
結局彼女は「自分がもう歌えないからって」と捨て台詞をはいて退場します。
ところで、日佳瑠ちゃんの衣装がロりっぽかったのですが一体いくつの設定だったんだろう?
3人の内2人は本物のオペラ歌手で日佳瑠ちゃんだけ違っていた(声楽は学んでいたとはいえ)のはキャスティングにどういう意図があったんだろう?
あと、道具係役・雅登さんを歌わせないのは贅沢な使い方(テナー歌手役のアンダーだったみたいですけど)。
演奏家さんがいい味出していた(音楽監督であって役者さんではないんですね)。

オペラをもっとわかっていたらより面白かったかも。
だいもんさんのマクベス夫人も観たくなりました。

 

 

東京サンシャインボーイズ復活公演ということでポチっと。

三谷さん作品は何本も観ていますが、東京サンシャインボーイズは実は観たことがなかったです。
なんといっても30年ぶりの復活公演ですのでその頃まだ観劇の習慣がなかったから。

感想としてはTVで観たことある人いっぱいだーって感じ(笑)。
吉田羊さんが最年少という座組もなかなかないなあ。

お話自体はうーん微妙。
舞台は対馬、蒙古が襲来するまでのお話でこの時勢だからこそやりたかったテーマなのかな。
それがエンタメとして面白いかどうかは別なんですよね。
全体的にコメディ調ではあるけれどラストがアレなのは三谷さんらしいといえば三谷さんらしい。
ただ、個人的にはコメディに徹した話が観たかったかな。
それか、「12人の優しい日本人」のような誰もが知っている名作とか。

始まる前は山寺さんで、終わりが戸田さんの影ナレが贅沢。

次の公演は80年後だそうです。
楽しみです(笑)。