福岡でスケート遠征は初めてです。
いや、福岡自体ほぼ初めてでした。
その前に来たのはキャナルのSOMへ弾丸で来たのですがその時は劇場と、コラボのケーキを食べにホテルのラウンジへ行ったきりだったので。
今回は土曜日に2公演見てから日曜日は観光とグルメを楽しむことができました。
太宰府天満宮にも初めて行きましたし、梅が枝餅や苺大福、あまおうどら焼き、ラーメンと餃子に天ぷらも色々食べた。
もっと食べたかったけれど私の胃がもたなかった(笑)。

今回の会場はオーヴィジョンアイスアリーナ福岡(旧パピオアイスアリーナ)。
もちろん初めての場所だったのですが、地下鉄の駅を降りてから会場まで至る所にポスターと矢印が張っていたので
全く迷わずに着きました。こんなに親切な道案内初めてだったわ(笑)。
 

 

2階がボーリング場でその上の3階と4階がリンクでした。
昔ながらのスポーツセンターという雰囲気でどこか懐かしい感じ。


さて、このアイスエクスプロージョンというアイスショーは大ちゃん座長(今年からはかなだい座長なんだろうか?)のショー。
2020年1月に新横浜であったのが初回で、今年1月の新横浜が2回目という新しいショーです。
2020年1月ということでその時はまだコロナ禍前だったか、普通に遠征していたもの。
独創的なところがあって何よりも大ちゃんが座長だということもあり、今年1月も観たかったのですが都合つかず今回こそはと赴いた次第です。

前回、独創的だなと思ったのはOPやグループナンバー、あとはアイスダンサーの多さだったのですが、今回は特に出演者が独特だなと思いました。
とにかく初めて見るスケーターも多くて大ちゃんのキャスティング力に驚きました、どこで見つけたんだ?
国内では前回同様コバヒロキャプテン筆頭にしたPIWメンバーを積極的に起用、そして今回海外からも全く知らなかったスケーターが多数。
特に色んな人が声を揃えて言っているが、デイヴィッド・シャピロくんは今まで見たことのないタイプのスケーターだった。
フィギュアスケーターの中にはバレエの素養がある選手も多くて、ネイサンとかもバレエっぽいと感じる時があるが、彼の場合本当にバレリーナがスケートしているという風に見えた。

1部ではスケーターの紹介→演技→挨拶(拍手)という流れで従来のエキシビション型だったのですが、2部では紹介なしで演技が終わると次のスケーターと軽く絡んで演技が始まるという流れで私の好みは後者でした。
1部もそのような構成が良かったんですけど、別にしたのはどうしてなんだろう?
いちばん気に入ったのは、2部頭のグループナンバー2と3の流れ。
2の男性チームと3の女性チームがそれぞれ独自性あって面白かった。
グループナンバー1,2,3は撮影OK(動画も可)だったので、初回は撮影したんですがどうしても集中できなくて2回目は撮影せず凝視してました(笑)。
やっぱり撮影しながらだと色々見逃しあるわ。
3の女性チームの振付をしたユラミンさんも初めて見たスケーターだけど、個性強くて面白いスケーターだと思った。
ソロナンバーもシェイリーンみたいに椅子を使ったもので楽しい。
2部では倫果ちゃん→友野くんの流れも楽しかったけれど(スイッチが入っていないロボットに扮した友野くんをはたいてスイッチ入れる倫果ちゃんw)、鼓童のミハル→佐藤くんという流れも好きだった。

ソロナンバーではやはりトリの大ちゃんkroneがいちばん印象的。
これは本当に大ちゃんでしかできない演技。
ジャンプを跳ばなくても魅せられるプロですが敢えて入れているところに元シングルスケーターの矜持を感じました。
1部はグループナンバーがトリだったのですが、その前がかなだい。
実は今季のかなだいEXプロがあまり私には刺さらなくて、特に今回みんな個性強いからもう少しパンチきいたものだったらもっと良かったのになとも思った。
と言ってもコンガもこの流れからしたら合わないだろうし難しい。
これからまたたくさんレパートリー増えること期待しています。

他ソロナンバーで印象的だったのは森口くん。
ペア解消したばかりなので今回ソロだったのですが、なんだか昔の町田くんを見ているような演技でした。
ちゃんと自分の世界を構築していて魅せる演技、シングルもいいけれどパートナー早く見つかるといいですね(と思っていたら数日後新しいパートナーが発表されて良かった良かった)。
理華ちゃんや佳菜子ちゃんの演技久しぶりに見ましたがやはり華があるなあ。
ピリハラ(折原・ピリネン)組の機長さんとCAさんが可愛くて楽しかった。
そして最初に滑ったのはしーちゃんですけど、いつまで経ってもスタイルも演技も安定していてすごいなと感じました。
幕を開くのにふさわしい華やかさがありましたね。

あとはオープニング迫力あったな。
独特の雰囲気あって良かった。
振付がマッシモでマッシモ自身がめちゃめちゃかっこいいけどみんなのかっこよさを引き出していてよかった。
マッシモと言えば哉中ちゃんと組んだプロも素敵だったなあ。
フィナーレは振付が賢二先生だったのですが、大ちゃんひときわノリノリなのが可愛かったです。

時系列めちゃくちゃですが思いつくままツボだったところ書いてみた。

 

入場した時に配られたセトリ。

撮影可能なところも記載があります。

フィナーレは書いていなかったけれど途中からOKというアナウンスがありました。

 

これは2部頭のグループナンバー2より。

 

 

 

 

石丸さん最後のジキルとハイドを観に行ってきました。
最後と言っても明日もあると思っていたらこの回が本当に大千穐楽だった(翌日はハリポタなんですね、掛け持ちすごい)。

カッキーも評判が良かったので気にはなったけれどカッキーは次も観られると思って今回石丸さんだけにしました。
いつも以上に丁寧に丁寧に演じている感がありました。
ジキルとハイドの切り替えのすごさ、艶があり説得力のある歌声。
本当に素晴らしかったです。
これが最後なんだなと噛みしめながら観ていました。
「時が来た」はショーストップになりかけてちょっと泣きそうになった。

今回のジキルは見た目紳士だけど、研究への情熱と執着心がすごくて初めから狂気を帯びているように感じました。
そしてハイドは完全なる悪とは感じないんだよな。
ルーシーが好きで好きでたまらない、そしてジキルのことを「友達」と呼んでいるけれども自分のことをいちばん理解してくれる「友達」と本当に感じてそう。
ハイドに対して憐れみを感じました(人殺しまくっているけれど)。

ルーシーは前回に続き玲奈ちゃん。
前回観た時はその前がエマ役だったのでその印象が強かったのですが、今回は完全にルーシーとして観ることができました。
ルーシーソロ曲はCDやコンサートで濱田さんが歌っているのを何度も聴いているだけに幻聴が聞こえたりもしましたが。
ジキルと出会って初めて人の優しさに触れて喜ぶ純真無垢さと哀しみを感じただけにルーシーの最期は切なかったな。

エマの桜井さんはデュエットになると弱いなと感じましたが、エマのキャラクターはきっちりつかんでいて最後の包容力がとても印象に残りました。
アターソンの石井さんは本当にいいお友達で、だからこそジキルを撃たなければいけないというラストは悲しい。
しかし、カッキーだとお友達に見えるのだろうか。
そして石丸さんと上川くんはお友達に見えるのだろうか(笑)。
石丸さんと石井さんだと同世代ということもあって合っていました。
ただ、年齢設定はどうなっているのだろうという疑問が。
エマパパの栗原さんと石丸さんは同い年なんですよね(プログラム情報)。

前述のとおり、この回で石丸さんが大千穐楽。
玲奈ちゃんもこの回で大千穐楽でした。
「玲奈ちゃんとは2012年から一緒にやってきた。
これから新しい人たちに引き継ぐことになるだろうし、今回から自分も柿澤くんにバトンを渡した。
これからもこの作品を愛してください。」
というような、我が我がというわけではなくあくまでも主役は演目であるという控えめな挨拶が石丸さんらしかったです。
「最後の変身を終えてホッとしています」というやりきった感溢れる言葉もあって、ああ本当にこれで最後なんだなと感じました。
まだまだ観ていたいと思わせるものだったので寂しいですね。

 

2日連続芸文。
マチソワ芸文にした方が効率的だったのですが、観たいキャストというのがありましてね(笑)。

「笑の大学」は昔、テレビ放送で観たことがありますが生で観るのは初めてです(映画は未見)。
その時のキャストは西村雅彦さん(今はまさ彦さんだったっけ?)と近藤芳正さんでしたが、
今回は内野聖陽さんと瀬戸康史くん。
年齢差が前回よりあるのでラストを少し変えているとプログラムに書いていましたが、なにぶん観たのがはるか昔なので前回がどうだったか忘れちゃった(笑)。

戦時中の警視庁取調室が舞台。
登場人物は警視庁検閲係と劇団座付作家の2人のみ。
非常時に喜劇など許さないという検閲係となんとか上演許可をもらいたい作家。
検閲係の無理難題を次々とクリアしてさらに脚本が面白くなっていくという話。

感想。
唸るくらいやはり巧い戯曲です。
三谷さんの作品を全部網羅しているわけではないけれどもこれはいちばんの傑作ではないかと思っています。
社会体制の批判を織り込みながらも爆笑に次ぐ爆笑で笑わせてくれる。
最後のオチは知っていながらもほろりとさせられた。
ずっと笑っていたけれど、これは戦時中なんだと最後にはっとさせられます。
あとは脚本に味付けをしていく過程を目の前で見られる面白さがありました。

ぐいぐい引っ張っていく内野さんにくらいつく瀬戸くんという構図はこの登場人物の関係性とリンクしていて合っていたと思います。