2日連続芸文。
マチソワ芸文にした方が効率的だったのですが、観たいキャストというのがありましてね(笑)。

「笑の大学」は昔、テレビ放送で観たことがありますが生で観るのは初めてです(映画は未見)。
その時のキャストは西村雅彦さん(今はまさ彦さんだったっけ?)と近藤芳正さんでしたが、
今回は内野聖陽さんと瀬戸康史くん。
年齢差が前回よりあるのでラストを少し変えているとプログラムに書いていましたが、なにぶん観たのがはるか昔なので前回がどうだったか忘れちゃった(笑)。

戦時中の警視庁取調室が舞台。
登場人物は警視庁検閲係と劇団座付作家の2人のみ。
非常時に喜劇など許さないという検閲係となんとか上演許可をもらいたい作家。
検閲係の無理難題を次々とクリアしてさらに脚本が面白くなっていくという話。

感想。
唸るくらいやはり巧い戯曲です。
三谷さんの作品を全部網羅しているわけではないけれどもこれはいちばんの傑作ではないかと思っています。
社会体制の批判を織り込みながらも爆笑に次ぐ爆笑で笑わせてくれる。
最後のオチは知っていながらもほろりとさせられた。
ずっと笑っていたけれど、これは戦時中なんだと最後にはっとさせられます。
あとは脚本に味付けをしていく過程を目の前で見られる面白さがありました。

ぐいぐい引っ張っていく内野さんにくらいつく瀬戸くんという構図はこの登場人物の関係性とリンクしていて合っていたと思います。