石丸さん最後のジキルとハイドを観に行ってきました。
最後と言っても明日もあると思っていたらこの回が本当に大千穐楽だった(翌日はハリポタなんですね、掛け持ちすごい)。

カッキーも評判が良かったので気にはなったけれどカッキーは次も観られると思って今回石丸さんだけにしました。
いつも以上に丁寧に丁寧に演じている感がありました。
ジキルとハイドの切り替えのすごさ、艶があり説得力のある歌声。
本当に素晴らしかったです。
これが最後なんだなと噛みしめながら観ていました。
「時が来た」はショーストップになりかけてちょっと泣きそうになった。

今回のジキルは見た目紳士だけど、研究への情熱と執着心がすごくて初めから狂気を帯びているように感じました。
そしてハイドは完全なる悪とは感じないんだよな。
ルーシーが好きで好きでたまらない、そしてジキルのことを「友達」と呼んでいるけれども自分のことをいちばん理解してくれる「友達」と本当に感じてそう。
ハイドに対して憐れみを感じました(人殺しまくっているけれど)。

ルーシーは前回に続き玲奈ちゃん。
前回観た時はその前がエマ役だったのでその印象が強かったのですが、今回は完全にルーシーとして観ることができました。
ルーシーソロ曲はCDやコンサートで濱田さんが歌っているのを何度も聴いているだけに幻聴が聞こえたりもしましたが。
ジキルと出会って初めて人の優しさに触れて喜ぶ純真無垢さと哀しみを感じただけにルーシーの最期は切なかったな。

エマの桜井さんはデュエットになると弱いなと感じましたが、エマのキャラクターはきっちりつかんでいて最後の包容力がとても印象に残りました。
アターソンの石井さんは本当にいいお友達で、だからこそジキルを撃たなければいけないというラストは悲しい。
しかし、カッキーだとお友達に見えるのだろうか。
そして石丸さんと上川くんはお友達に見えるのだろうか(笑)。
石丸さんと石井さんだと同世代ということもあって合っていました。
ただ、年齢設定はどうなっているのだろうという疑問が。
エマパパの栗原さんと石丸さんは同い年なんですよね(プログラム情報)。

前述のとおり、この回で石丸さんが大千穐楽。
玲奈ちゃんもこの回で大千穐楽でした。
「玲奈ちゃんとは2012年から一緒にやってきた。
これから新しい人たちに引き継ぐことになるだろうし、今回から自分も柿澤くんにバトンを渡した。
これからもこの作品を愛してください。」
というような、我が我がというわけではなくあくまでも主役は演目であるという控えめな挨拶が石丸さんらしかったです。
「最後の変身を終えてホッとしています」というやりきった感溢れる言葉もあって、ああ本当にこれで最後なんだなと感じました。
まだまだ観ていたいと思わせるものだったので寂しいですね。