今回は皆様お待ちかねのカジノと夜の失態ベトナム編となる。

ここまででもフィリピン、カンボジア、タイ、ラオスなどではなかった鴨ネギ具合だが、更に地獄の底へ落ちていく。


夜風を浴びながら海沿いを歩く。


シェラトンホテルがあるが、ここの地下1Fに韓国系ジャンケットのカジノがあるというネット情報を見かけるも、地下への入口を発見できなかった。


ということで、シェラトン横を抜けて海底撈火鍋やスタバのあるショッピングモール横のホテルへ。


ダイヤモンドベイホテル。


ロビー左奥にカジノを発見。


ゲームセンターで許認可を取っているようで、トランプには触れられないが、正面にディーラーがいる。

この正面にいるのはベトナム人ディーラーだったが、奥にバーエリアがありそちらはロシア美女ディーラーとロシア美女スタッフがいた。


カードシャッフルルームのような部屋もあったが、出目を見る感じだと同時に同じような罫線が出ているのでエンジェルカードと思う。

ホーチミンと同じく、USDでプレイとなる。

上の画面のすだれ罫線なので、さすがに少し勝ち、懐具合もよくなりレストランでも入るかとシェラトンにある日系イタリア料理屋へ。


カンボジアでもお世話になった4P'S。


このブラータチーズが絶品だった。


真面目に働いているオープンキッチン。

お腹が減っていなかったので、軽めにイカ墨のリゾットにした。


これは思ったよりかグッと来なかった。
何気にマニラのイカスミのパエリアが美味しいんだなと思った。


デザートはヨーグルトアイス。

カジノで勝ち、美味しいものも食べ、幸せな気分で歩いていた。

交差点で宿泊しているホテルをパシャリ。


いきなり人力車のドライバーに声をかけられる。
乗ってくか?と。


こういうやつ。
人力自転車の前方に車椅子のようなものが付いた観光客をボッタクるための乗り物。

ホテルはすぐそこなので断った。

ニヤニヤ「マッサージブンブン。ブンブン50万ドンびっくりマーク


人力車代金は2万ドン=120円を手渡す。

乗ってしまった。

意外と風が気持ち良い。

「ネットではしょうもないKTVかGaigoiしかないような情報だったけど、やっぱり地元民はよく知っているなぁ口笛

と、カジノで勝って、お腹も膨れて幸せで謎のポジティブ思考になってしまい、油断しまくりだった。

マッサージ屋に到着。

シャッターを開ける。

むむ。やはりブンブン(=スケベ用語)があるから厳戒態勢か。

「どれどれ、セラピストは」と確認すると微妙な30代。

まぁ50万ドン=3000円なのでこんなものかと、受付のママにお金を払い2階へ上がる。

と思ったら3階。ドアを開ける。

「あ、やばい」と思う。

部屋の内装が、、、カーテンだらけ。

案の定、洋服と荷物をカゴに入れるように即してくる。

「カンボジアの泥棒置屋やんけコレガーン

と激しく緊張。

まぁさすがにベトナムなので大丈夫かとカゴをカーテンから遠い壁側に設置。

うつ伏せでマッサージ開始、、、

音楽のボリュームを上げる、足に気配を感じる

「誰かおるんかガーン」と怒鳴る。

セラピストのババアがひらめき「誰もおらんよ、エアコンの風でしょう」と白々しいことを言う。

そうかと、再びマッサージ開始、足に気配を感じる。

ひらめき「ほらロックしているよ」などど言う。

数分後、キメてる「60分マッサージだったね」と別の女が現れる。

飛び起きて「ロックしてないやんけ!荷物は無事か?」とカゴをチェックする。

既にやられていたガーンガーンガーンガーン

カゴがカーテン側に動いている(セラピストが足で蹴って移動させた)。

カバンを一番下、財布の入ったズボン、ポロシャツの順番に入れたカゴが、、、

ポロシャツ、ズホン、カバンの順に入れ替わり、カバンのファスナーが開いている、ズボンの右側に入れていた財布が左側に移動している。

ブチギレ。

洋服を素早く着て、カネ返せ!と怒鳴る。

ひらめき「どうしたの?」とババアはしらを切る。

チーム戦でカゴを奪い取り、別の人間がお金を抜き取る作戦なのは知っているので、一階の受付エリアで怒鳴り散らす。

最悪なのが、カジノ帰りで現金を持っていたことだ。

軍資金の米ドルの100USD紙幣(2枚だけ残して)と財布の50万ドン紙幣のみ抜き取られたと思った。

実際は香港ドルとシンガポールドルも盗まれていたとホテルに帰ってから気付いた。

「盗んだカネを返せ、どこに隠した?」と聞くと、泥棒どもは「当然盗ってないわ、お前がどこかで落としたんだろ。」と服を脱いでアピールしようとしたり財布の中身を見せてくる。

この時、受付のママが財布を見せたら、私の財布の中に入れていた少額米ドル紙幣20USDと10USD3枚があり、私はこの泥棒めと怒鳴り散らした、、、

とっさにこのママは50USDを返してきた=泥棒を認めた。

その後も、このやり取りを1時間以上し続け、「警察を呼ぶぞ、お前は嘘を付いている」となぜか私が泥棒どもに嘘つき扱いをされ始める。

警察を呼んでもフィリピンの警察と同じで泥棒がみかじめ料をおさめているだろうし、現金は紛失したというレポートを書かされて終わるのは明らかで、時間の無駄だしカネを返せば許してやると延々と繰り返す。

疲れてきたのか、ママが100万ドンを返すと言い始める。
いやそれは泥棒を認めたことになるやろアホかと思うも、ダメダメ少なすぎと交渉が始まる。

私は最低2500万ドン(1000USD)は返せと要求する。
無理だー200万ドンだーと、少しずつ返金金額が上がってくるもまだまだ少ない。

泥棒たちは警察に電話したと言う。

現れたのは当然ベトナムマフィア。

こいつがボスかと、「この泥棒どもはカネを取り過ぎや、お前の商売方法はわかっている、1000USD返せば許してやる」と交渉。

目つきは悪いが、東南アジアのチンピラは基本はガリだ。

とはいえナイフと拳銃を出されると危ないので、慎重に交渉。

結果、1000万ドンが上限のようで、それより交渉しようとすると手錠を取り出して、これ以上はお前の立場は悪くなると脅してきたので、妥協し、1000万ドンを受取りマフィアの手先のバイクでホテルへ帰った。

幸せ気分で浮かれたところを、地獄へ落とされた。
カジノ資金の半分を失ってしまったが、怪我が無かったので良しとしよう。

ベトナム人は揉め事があっても、基本的には落としどころがある国民性らしい。
南米やアフリカなどのとりあえず攻撃してから盗むスタイルでなくて本当に助かった。

フィリピンでもホールドアップ強盗に抵抗して撃たれる人が多いので、抵抗しないのが一番だ。

もちろん普段は危ないところを攻める時はギリギリの現金とダミースマホのみを所持している。

今思えば、ホーチミンの観光ガイドが「ニャチャンで夜遊びは危険なので絶対にしてはいけない」と言ってくれていた。
あのガイドは良い奴だったかもしれない。