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1985年春。ユッコこと岡田有希子さんの、初の全国ツアー「ハートにキッス」コンサートが13都市で開催された。
セットリストには、前年末に大ヒットしたマドンナの「LIKE A VIRGIN」が含まれていた。
当時マドンナは二十代半ば、17歳だったユッコさんにはやや背伸びした印象だ。当時のスタッフは、本人から唄いたいと言ってきたのに驚いたという。
昨年末にリリースされたユッコさんのライブ音源「GIFT / 1984-1986 Live Tour Box」に収録されている、静岡・沼津文化会館での公演。ユッコさんはこんな前振りのあと、全編英語の曲をしっかり唄い上げていた。
〝昨日も学校で英語のテストがあったんですけど…散々だったんですけれどもね〟
〝なぜか今日は、英語が最近絶不調の私がこの曲を唄ってしまいます〟
マドンナがウエディングドレスを纏って躍る「LIKE A VIRGIN」のミュージックビデオを、ユッコさんも観たことだろう。
何を感じて、なぜ唄いたくなったのかは、残念ながら解らないけれど。
マドンナをスーパースターにしたこの曲。制作者によると、実は男性シンガー向けに作ったものだったらしい。
〝virgin〟とは性別に関わらず、性の体験がない人のことを指すそうだ。
当時高校生だったわたしは、もちろん彼女いない歴=年齢。
愛に飢え欲にまみれた少年は、いわば人生投げ売り状態の「LIKE A BARGAIN」だった。
米ミシガン州に生まれ、名門のミシガン大学に入学するも、歌手の夢を諦められず中退しニューヨークに向かったマドンナ。
愛知県に生まれ、名門の名古屋市立向陽高校に入学するも、歌手になるため東京に旅立ったユッコさん。もしかしたら、マドンナの背中を追いかけたかったのかもしれません。
photo by yukikostarlight