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ユッコこと岡田有希子さんのセカンドアルバム「FAIRY」に収録された「おしゃれな雨音」と、ラストアルバム「ヴィーナス誕生」所収の「水晶の家」。

この二曲の歌詞に、同じ「パドドゥ(Pas de deux)」という言葉が使われているのに気付いた。

 

これはフランス語で「二人のステップ」を意味するバレエ用語だそうだ。この「二人」は異性同士のことで、転じて「愛」を象徴する意味合いを持つのだとか。ちなみに同性の二人で踊る場合は、パドドゥではなく「デュエット」といって区別している、らしい。

 

同じ言葉でも、二曲からそれぞれ受ける印象はだいぶ違う。

「おしゃれな雨音」のパドドゥは、距離が縮まらない少年少女。

思い切って手を取り合ってみた、あなたの足を踏んじゃったゴメンネ!…そんな微笑ましい情景が浮かぶ。

「水晶の家」のパドドゥは、様々な葛藤を経て結ばれた男と女。永遠を夢見て手を取り合い、息もぴったりなステップを踏む。

 

このふたつの曲の発表時期が、わずか一年しか違わないことに。

ユッコさんが、まるで生き急がされたように思えて切ないのだ。

 

 

 

十代の一年間は、五十代と全然違うのは解っているつもりですが。

それでも思ってしまうのです、急がなくてもよかったのに…

photo by yukikostarlight