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ツレさんが、人生で三度目という「ピアノ欲しいよ症候群」に陥った。
学生の頃から手元にあるキーボードじゃ鍵が全然足りない、いまお気に入りの曲を満足に弾くには88鍵なきゃアカンらしい。
ちなみに二度目は、幼いわが子にピアノを習わせようとした頃だった。1ミリも興味を示さず、泣く泣く断念してたけど。
電子ピアノは、楽器だけど家電量販店で売っている。まず現物を見ようと、二人でヨドバシカメラ新宿西口本店に向かった。
数十台もの電子ピアノが並ぶフロアは、週末の午後なのに閑散としている。ツレさんは嬉々として弾きたい放題だ。
価格も性能も千差万別な電子ピアノ。ツレさんの要望は〝卓上型じゃなく据置型で、鍵盤に蓋があって、本体の色はホワイト〟で、予算は8万円台。
同じ価格帯なら、どのメーカーを選んでもほぼ一緒と思ってたけど、だいぶ違うようだ。ローランドは他と比べると鍵が重い?とか。(個人の感想です)
検討の結果、条件に合うヤマハ・YDP-S35とカワイ・KDP120の二台が候補に残ったのだけど。
同じ8万円台でも、電子ピアノの音質を決めるアンプ出力は、カワイの20W×2に対しヤマハは8W×2と見劣りする。ヤマハで20W×2は上位機種のYDP-S55になり、価格は10万円を超える。
ついでに、カワイは椅子とヘッドホンが付くのに、ヤマハは別売りだ。
ヤマハの価格がこんなに強気なのは何故?そんなんカワイ一択じゃん!…と、ピアノに無縁なわたしは思う。
だけど。田舎の裕福な家庭で、本物のピアノで練習して育ったツレさんは、そうでもないみたいだ。
店員さんがYDP-S55を弾いたのを聴いて、ツレさんは昔馴染んだ〝ヤマハの音色〟とはっきり判ったという。
でもそれって、3万円も余計に払いたくなるほどの違い…なの?
「どう考えてもカワイだと思うけど、そこで迷うってことは…ヤマハを買わないと後で後悔するんじゃない?」
ママ友の一人に相談したら、そう言われたらしい。彼女の母親はカワイ音楽教室の先生だけど、自宅のピアノはヤマハだったとか。
電子ピアノは、新たな家族の一員ならぬ「家族の一韻」。
そんな素敵なコピーをつくったカワイにしておこうよと、おカネを出すわたしは思うのだけど。
ユッコこと岡田有希子さんの、最初で最後の主演ドラマ「禁じられたマリコ」。1985年11月5日に放映された第1話には、彼女が演じる麻里子がピアノ演奏を披露するシーンがありました。アップになった鍵盤の上で躍るのは、別の人の指先。
月刊明星・1986年2月号に掲載されたインタビューで彼女が「ピアノを弾けるようになりたい」と語ったのは、次こそは自分自身の手で演じたかったからでしょう。
そんなユッコさんの未来を見たかったと、今更ながら思います。
photo by yukikostarlight