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キャンペーンで冬の札幌にやって来た、ひとりの新人アイドル歌手。雪道で足を滑らせた彼女は転んだまま、なかなか起き上がらない。
みんなが心配してのぞき込む。目が悪かったそのアイドルは、仰向けに寝転がったままぽつりとつぶやいた…「星がきれい」。
ユッコこと岡田有希子さんが残した40年前のエピソードからは、天を仰ぐ彼女の眼差しが目に浮かぶようだ。
若くして星になったユッコさんは、長い年月を経てなお、まばゆい輝きを放っている。そんな彼女に応えたくて始めたこのブログは、夜空に向けたペンライトみたいなものだ。
闇に消え入る弱々しい光芒、それは雲の上に決して届かない駄文。
師走の夜、下り電車を降りて家路を急いでいたそのとき。
街灯越しに見た空の、雲の切れ間に見つけたちいさな星ひとつ。
それは気が遠くなる彼方から、たぶん数十年もかけて届いた光。
もしかしたらその星は遠い昔、彼女が夜空を見上げたそのとき放たれた一筋の光なのかもしれない。
そんな妄想を抱えつつ、わたしは今夜もペンライトを握るのだ。
ペンライトは、いつかきっとサーチライトに。
闇夜を照らすその日を夢見て。
photo by yukikostarlight