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わが子に最近、こんなことがあった。

学校帰りの電車。隣に座る高齢の婦人に、肘で激しく突かれた。

一瞬うたた寝したわが子の肘が触れ、それが不快だったらしい。

 

それからその婦人は、ずっとわが子を罵り続けた。

わが子の制服に恨みでもあるのか、通う女子校にまで酷い侮辱の言葉を吐いて。

降りる間際には、駄目押しの肘鉄をわが子に食らわせた、らしい。

 

その後、わが子は座席に座ったままシクシク泣いたそうだ。

そんな話を聞かされれば、わたしも憤懣やるかたない。

 

面識もない相手から、いきなり向けられる敵意。

あと2年で成人のわが子も、そんな理不尽な目に遭ってしまった。

 

その婦人、そのときよほど、虫の居所が悪かったのだろうけど。

そして金髪ギャルでないわが子が、か弱い仔羊にしか見えなかったのだろうけど。

(やから)は自分より強そうな相手に、決して敵意の牙を剥かない…狡いのだ。

 

わが子に感心したのは、そんな相手に一言も謝らなかったこと。

肘鉄を食らっても、ひたすら眠ったふりで耐えた、という。

 

もとより学校の悪口を言い出す時点で、まともな相手じゃない。

単にわが子を傷付けることが目的の、頭がおかしいヒトに過ぎない。

 

そのような輩にまともに反論したって、建設的な結果になるはずがない。相手にしない、という判断は間違ってないと思う。

圧力に屈して、もし謝っていたら…シクシクでは済まない、悔し涙を流さなねばならなかったろう。

 

一歩外に出れば、いろんなストレスに晒されているだろうわが子。

せめて家の中くらいは、安心できる場所にしてやらねば。

 

 

 

〝街中を歩いていて、遠くから聞こえるように悪口を言われると悲しくなっちゃいます〟

ユッコこと岡田有希子さんは、雑誌のインタビューでそんな心情を吐露していました。

〝タレントだって、血の通ってる普通の人間なんです〟と…。

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