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高校生のわが子が1歳になったばかりの頃、わが家は完成したばかりの建売住宅に引越した。

同時に建った隣家には、学校の先生をされているご夫婦。ふたりのお子さんはまだ小学生だった。

ご主人はわたしと同じバイク乗り。奥さまには、わが子が通った小学校でたいへんお世話になった。

 

お隣ではこの春、下のお子さんも社会人となり巣立っていった。月日が経つ早さを思い知らされていると、奥さまから「実は私たちも引っ越すことになりまして…」。


学生時代の四畳半から始まり、めでたく上がったわたしの住宅すごろく。お隣もてっきり永住するものと思っていたから驚いた。たしかお二人とも実家はこの近隣だったはず。

 

ご夫婦は遠く北海道のちいさな街に移住、UターンならぬIターンするという。

定年を区切りに、北の大地で教師として、改めて子供たちと向き合うことにしたのだそうだ。家は賃貸に出し、そしていずれはまた戻ってくるつもりだと。

 

人生のステージはひとつじゃない。

当たり前のことなんだけど、いまのわたしには思いもよらなかった。

なんとなくあと十年はいまみたいな生活が続くんだろうなあ、その先はどうするんだっけ?

わたしが何も考えていない間。お隣では着々と、次の人生の準備を進めていたんだ。

 

あっという間に空き家となった、隣家に思ったことは。

一度きりの人生、やりたいことはできるうちにやっておかなきゃ。

そして要らないものは思い切って片付けよう、わが子に後々迷惑かけないように。

 

 

ユッコこと岡田有希子さんの、一度きりの人生はあまりに短かった。

やりたいことを思い描く時間がまだあるのを、ありがたく思うのです。

photo by yukikostarlight