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能登半島地震を受けて石川県へ「弾性ストッキング」を送った徳島県に、SNS上で「そんなモノより先に送るモノがあるだろう」と非難の声が上がったと聞いた。被災地に必要なのは何より食料や水ではないか、と。
わたしも含め、直感でそう思う人は少なくないと思う。でも実のところは、水と食料に加えて「軽くてかさばらない、災害時に必要なモノ」を余った積載スペースに付け加えた、ということだったようなのだ。
エコノミークラス症候群。被災地の特に高齢者は、不自由な生活を強いられる避難生活で、足のむくみを契機にできる血栓が脳や肺への血流を止め、命の危険にさらされるのだという。
弾性ストッキングを付けることで足の血流が良くなり、血管に血栓が詰まるのを防ぐ効果があるとのこと。
体を思うように動かせない妊婦さんにも有効で、ツレさんもわが子を産んだあと、病院で履いたそうだ。
過去の災害でも必要とされたのを念頭に、徳島県はこれを選んで送ったのだろう。
そんなことは、全然知らなかった。
「ストッキング」は女性が履くもの。そんな先入観も、誤解のもとになっていると聞いた。弾性ストッキングは災害関連死を防ぐ力を持つ、歴とした医療器具なのに。
ただし、薬の飲み方と一緒でただ履けばいいものではなく、正しい付け方を知ることが重要だそう。命を守るためには、知識や知恵が必要なんだ。
知らないより知っていた方がいいことはたくさんあって。でもそれらから人を遠ざけるのは、思い込みや無関心なのだろう。
人間に目と耳がふたつずつあるのは、自分のものさしに合わないことや知らないことにも目を向け、聞かなきゃいけないから…かもしれない。
ユッコこと岡田有希子さんがいなくなったあの頃と違って、メンタルケアや勤務間インターバルなどの概念は社会の常識になりました。
命を守るための知識や知恵は、皆で共有し生かされてこそですよね。
photo by yukikostarlight