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「ザ・チャンス」。
ユッコこと岡田有希子さんがまだ名古屋の小学6年生だった年から、空の下からいなくなった年まで続いた人気クイズ番組。
司会の伊東四朗さんの「ナーウゲッタチャンス!」というフレーズが「なーげたちゃん!」としか聞こえなかったわたしも、昭和の終焉の頃には二十歳を超え、バブル崩壊の予感とともに就職活動の季節を迎えたのです。
高校時代、恩師に聞かされたこんな言葉を思い出します。
「人生で勝負どころは三つ、進学と就職と結婚。ほかの勝負に負けても、この三つは必ず勝て」
そりゃまあ、勝てりゃ世話ないよって話ですよね。
人生振り返れば。三つの関門で勝てたかはともかく、なんとか縁があったところに収まりましたが。
あの頃は自分の明日なんて、想像もつかず。
進学はアタマもカネも足りなかったけどなんとかなった。でも就職どうしよう、そのまえに卒業できるのか?
それまで単位を落としまくったおかげで、高校生みたいに月曜朝から土曜夕方までびっちり授業、一科目でも落とせば即留年確定というわたし。当然成績証明書の中身がめでたいはずもなく、前年の就活は楽勝だったという空前の売り手市場はどこへやら、「ない内定」が続く日々を送りました。
季節はちょうど今頃だったでしょうか。わたしは、一次で軒並み落とされた業界のトップ企業から、なんと二次面接に呼ばれるという僥倖を得たのでした。まさしくここが人生の勝負どころ、明日の面接は絶対勝つぞと気合を入れて…
当日の昼。酷い二日酔いで目覚めたのは、ちょうど面接が始まる時間の頃でした。
あれ?これってひょっとしてもしかして、大事なだいじなチャンスを投げちゃった?
ああ思い出した。隣の部屋の先輩が前祝いだと持ってきてくれた純米酒を、しこたま呑んじゃったんだっけ。トップ企業にはそもそも縁がなかったということで、諦めるしかありませんでした…
その後同じ業界の一社の、最終面接まで行って落とされて。
秋も深まる頃、内定辞退者の補欠とかでその会社に拾ってもらえて今に至ります。翌春首尾よく就職する前に卒業という関門が立ちはだかっていたのですが、それはまた別の話。
それでも学習しないわたし、勝負の前夜に前祝いしちゃう性癖?はなおりませんでした。さすがにもう〝投げちゃう〟ことはなくなりましたが。
釜飯と見せかけてスイーツ。
もう売っていません。何かを続けることって、難しいのですね。
photo by yukikostarlight