数多くのブログのなかから、当ブログをご訪問いただき誠にありがとうございます。

太字は過去記事へのリンクです。もしよろしければ、ご覧になってください。

 

それまで毎年欠かさず会っていたけど、コロナ禍のせいで三年のご無沙汰だったのです。

三十年にもなるお付き合いの、一回り年長の保険屋さん。

 

知り合った当時は、就職し木造四畳半生活から脱出を図った二十代前半のわたしと、新たな根城となった鉄筋2DK物件の、三十代半ばの大家さんという関係。当時の大家さん…保険会社から独立したばかりの彼女は、若い頃の坂口良子さんによく似た顔立ちの、すごくイケてるお姉さんでした。

 

そんなキレイなお姉さんだった、大家さんのセールスを断れず…生命保険や自動車保険、医療保険に傷害保険、火災保険と地震保険、年金保険で介護保険、人生の要所要所で保険に入らされまくったわたし。更新やら何やらでその後は年に一度、彼女と近況を話したり雑談したりの機会を持つことになりました。この間わたしにも空き巣被害のほか、事故や怪我などいろいろあったのですが、すぐに保険屋さんが動いてくれてたいへん心強かったです。

 

三年ぶりに会って驚いたのは、ずいぶん小さく見えたこと。

考えてみれば、イケてるお姉さんだった彼女ももう六十代後半にかかろうとするのだから、そんな変化も仕方ないのかもしれないけど。会っていなかった三年間の空白を強く感じてしまいました。

三年って、長いですよね…ユッコこと岡田有希子さんの、芸能界での二年間を思えば。

 

話す中身も、若い頃と違ってお互いの親の看取りとか介護の話に行き着いたりして。そんななか、大病を克服した彼女の義理の母について、寝たきりにならないために頑張っている話の流れでこんなことばを聞いたんです。

「…リハをいつやるか、どれくらいやればいいか」


 最初あれ?って思いました。リハっていえば、リハーサルのことじゃないの?…って。

五十肩になってからずっとリハビリに通っていますが、リハビリテーションのことをリハって略する発想はなかったんですよね。

 

いい歳したわたしだけど、いまはまだまだ人生を語らず。

リハといえば、今日一日は明日という名の本番へのリハーサルだと思っていたい。

リハと聞いて、リハビリテーションを連想するのは最後でいいと思うのです。リハ「ビリ」だけに。

 

photo by yukikostarlight