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ユッコこと岡田有希子さんのセカンドアルバム「FAIRY」のなかに「ストライプのジェラシー」という曲があります。三浦徳子さんによる少女の揺れる心情を描いた詞の世界を、ユッコさんが見事に表現しています。

 

Kiss me darling 帽子を

斜めにいたずら

Hold me darling 真っ直ぐ

瞳を見ないで

 

わたしはこの一節を聴くと、いつしかある人の面影を連想するようになったんです。

 

ユッコさんが主演として全力で取り組んだ、唯一の連続ドラマ「禁じられたマリコ」。

そのオフショットで仲睦まじく彼女の肩に手を置いた、ダンディな黒い中折れ帽が印象的な峰岸徹さん

峰岸さんも空の下からいなくなって久しい今となっては、このお二人がドラマの仕事で出逢い、ユッコさんが峰岸さんを単なる共演者以上に慕っていたこと、峰岸さんが人間的魅力に溢れていたこと。これが全てなのでしょう。

正直、ユッコさんのファンになるまで峰岸さんにほとんど関心もなく、顔すらよく知らなかったわたしなのですが。

 

先日数年ぶりに行われた、早世した学生時代の仲間へ献杯する会。

参加者の中に、在学中から三十年以上も同席の機会がなかった、5年ほど先輩の方がいました。

最初はかろうじて名前を知っている程度の相手に、話の接ぎ穂を探すのに必死でしたがそこは仲間を介した間柄。酔いがまわるころには打ち解けて、たまたま同業者だった先輩との話は盛り上がりました。そして激しく酔ったわたしは、相手の特異な風貌に思ったことをそのまま口にしたのでした。

「先輩さん、峰岸徹に似てるっていわれませんでした?さぞモテたでしょうね」

「いや、そんなことないよ」

そう早口で言いながら、先輩は整った小鼻の下を人差し指の横で擦りました。

モテたんですね…

 

そして。

激しく酔ったわたしは、思わずこの言葉を続けそうになったのを慌てて飲み込んだのでした。

 

「岡田有希子さんのこと、好きでした?」

 

 

またしても呑み杉ちゃいました…

五月の風が 冷やかすわ♪

photo by yukikostarlight