これまでのお話はコチラ
募るイライラと涙
秋が始まる頃
私は難病になり
冬には
意識がなくなり
ICUへ
桜の咲く頃
ちょうど今頃は
結核病棟にいました
窓の向こうに咲く桜を見て
卒業、就職、新たなチャレンジ・・・
みんな
頑張っているんだろうな···
お花見したり
ドライブしたり・・・
いいな~
私もやりたい事が
たくさんあったはずなのに
どうして
こんな事になってしまったんだろう
一体いつまで入院して
いるんだろう
一人前に
頭が働くようになってくると
余計な事をあれこれ
考えるようになってきて
イライラしたり
涙が出てきました
言葉にならない思い
そんな頃
生死を彷徨い
なんとか意識を取り戻し
入院治療をしていると
当時関わりのあった皆さんに
私の情報が広まっていて
少しずつ
お見舞いの方が
みえるようになりました
結核病棟の頃は
面会も出来ないのに
毎週お菓子を作って
ナースステーションに
届けてくれた
友人がいたり
ガラス扉越しに
面会の許可を頂いた時は
地元で学校の先生になって
修学旅行の自由行動の際に
とんできてくれた友人と
話すことが出来ました
仕事仲間も
日にちを分けて
何回も顔を出してくれて
その度に
月並みですが
元気や勇気や
エネルギーをいただいて
泣きそうになった事を
思い出します
逆に
お見舞いに来てくださった皆さんも
意識を取り戻し
記憶がなくても
また1から始めるんだと前を向いて
一生懸命治療に専念している私の姿をみて
涙を見せてくれる方
自分の弱さを打ち明けて下さる方
なんというか···
会いに来てくれた
皆さんから伝わったのは
心のカベやありきたりな言葉はなく
自然と心をさらけ出して
私の前に来てくださっていました
それだけまわりの人にとっても
ついこの前まで元気だったのに
何故こんな事にと
大きなショックであったのだと
思います
言葉にならない思いというのは
それぞれの心の中で流れ
沸き起こる思いを胸に
またそれぞれの明日に
向き合っていくように感じました
心の触れあいというものが
どれだけ救われたか
知れません
皆も頑張っている
だから私もまた
頑張ろう
そう思えました
当時
あいだみつおさんの本を
いただいて(懐かしい~)
ほっこりと
励まされたのを思い出します
つまづいたっていいじゃねえか
にんげんだもの