皆さん、おはようございます。
ビジネスコミュニケーションコーチの
松尾由紀子です。
今年は例年より
桜の開花が遅れましたが
いよいよ満開を迎えましたね
でもね、実は私
桜が嫌いなんです
何故かというと
春になると
毎年思い出してしまう
嫌な記憶があるから
でも
その記憶から30年以上が経ち
ようやく
あの出来事があったから
今の私がいるんだ
と強く感じるようになりました
今日はそんな
私と桜のエピソードを
お話したいと思います
桜とともに春の苦い思い出も
私が桜が嫌いになった理由は
アナウンサーとして入社した
直後にしてしまった放送事故を
思い出してしまうからです
入社して1週間目に
初めて全国放送で
桜中継を担当しました
その番組は
今の報道ステーションで
お相手は久米宏さん
初めての全国放送に加えて
久米さんをお相手に話すことに
緊張MAXだった私は
途中で頭が真っ白
になってしまったんです
言葉が何もでなくなり
シーンとした空気が
広がっていきました
察された久米さんが
松尾さん、もういいですよと
掛け合いにしてくださいましたが
中継がこれ以上できず
強制終了したんですから
放送事故ですよね
その後の私が
どうなったかというと
56枚の始末書を書き
使えないアナウンサーの
烙印を押されることとなりました
誰にも「今」を見てもらえない辛さを越え
この出来事は
とにかく私の「黒歴史」
誰にも話したくないし
隠し通すつもりで
キャリアを積んでいきました
でも、ある時
ふと気がついたんです
強制終了をされてしまい
使えないアナウンサーと言われて
どこに行っても
松尾さん、今日は大丈夫？
とバカにされる
誰にも今の私を
見てもらえない
という経験
この経験があったから
私は今も
言葉を使って人生を変える
お手伝いをしている
ということに。
スタート地点に
立たせてもらえない
新入社員の時期があって
それでも資料整理などの
任された仕事を丁寧に取り組み
誰よりも早く出社して
アナウンスの練習をするなど
ものすごく
努力をしてきた過去が
今に繋がっていると
強く感じています
立ち返るのはいつも「桜の日」
私の入社後半年間は
やることやること失敗
だらけでした
起業してからも
新しいプロジェクトを立ち上げようと
すると、
「やめたほうがいい」
「そんなの無理だよ」
「失敗したらどうするの」って
周りの人に止められたり
上手く進まないことだらけでした
もしかしたら、人生というのは
上手くいかないことの方が
多いのかもしれませんね
ですが、
どんなに辛い経験でも
何十年か経った時に
熟成して自分を助けてくれる
私があの時、順風満帆に
中継を終えていて
半年間も干されることもなく
仕事が与えられていたら
今まったく違う仕事を
していただろうなと思います
それでも、やっぱり
胸はキュッと痛むんですけどね
でも、それは
私を「あの桜の日」に引き戻してくれると言いますか
・ちゃんとぶれずに仕事をしているか
・この時の悔しい気持ちを忘れていないか
・いまそういう思いをしている人の
役に立てる仕事をしているか
「毎年、チェックしてくれている」
そう感じられる胸の痛みに
少しずつ変わってきています
少しずつ変化しても
それでもまだやっぱり痛みは残っているんです
だからこそ桜のことを今も好きではないのでしょうね
今日は桜が嫌いな理由を皆さんにお伝えしました。
そして嫌いだけど、この時期に感じる胸の痛みは
私が一生、ブレずに仕事をしていくための私にとっての北極星を
教えてくれる
大事な痛みだという風に思っています
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