年明け以来、ほんとに暖かい日が続いている八ヶ岳南麓です。

12月に寒さが異例に早くやってきたので、なんだかこの後は暖かくなるんでは?!っていう気がしたんですよね。

さて、今日は8月の庭仕事について、一気にご紹介しますね。

🌿8月の「バラの手入れ」

八ヶ岳では、夏もバラは咲き続けます。

…が、夏にはコガネムシが大挙してやってくることがあり、せっかく咲いた花びらを齧られてしまうことも。

他にもカミキリムシがしょっちゅう産卵に来るので、庭でこれらの虫を見たらすかさずテデトールするようにしています。


そんな中でも、夏に綺麗に咲いてくれたバラをご紹介しますね。

↑↓は、ハイブリッドルゴサのピンクペイブメントです。冬の寒さで厳しく枝枯れしたんですけど、夏になってようやく咲いてくれました。


背が高いピンクのフワフワした花は、ユーパトリウム ベイビージョーです。



↑コーネリアの夏花は、さすがに花が小さいです。




↑イングリッシュローズのザ ラーク アセンディング。

少し葉に黒い染みが出ていますが、どのバラも無農薬でも黒点病が広がって葉をすっかり落とすことはありません。

ですから、バラと言えども扱いは宿根草等と同じで、このまま自然に任せています。



花びらの重ねが多いクリスティアーナ↑は、雨が少ない夏の花の方がむしろ綺麗に開きます。



↑パートナーっていうとても丈夫なフランスのバラ。夏の花も葉も元気そのもの。



8月も下旬になると、早いものは秋の花を咲かせ始めます。↑は、6月から花をポツポツ付け続けているピンクプロスペリティ。


↑↓は、イングリッシュローズのアブラハム ダービー。


うちでは、このバラ、なかなか大きくなってくれないんですけどね。

それでもしぶとく生き残って、ほんの少しだけど花を咲かせてくれるようになっているので、気長に手入れを続けたいと思っています。

夏にバラが咲き続ける高原の庭が目指す所なんですけど、まだまだ見果てぬ夢ですね。




🌿8月の「草対策」

夏は、油断してるとあっという間に通路の草がくるぶしを覆うくらいに伸びてきます。


特に、↑のような稲科の草は伸びるのが早くて困ります。



反対に↑のように、クローバーで覆われている場所は、比較的伸びるのがゆっくりなので助かりす。



暑さが少しマシな日を選んで草刈り機で草刈りするんですけど、これがけっこうな重労働。


1日で一気にやってしまおうとは思わずに、


午前中一時間だけやるっていう風に、時間を区切ってやるのがメゲないコツかもしれません。


刈った草はその場に刈り倒しておくか、量が多い場合は花壇の縁のマルチに使います。




↑は8月上旬に草刈りをした直後の写真なんですが、下旬には、↓の写真のように通路は緑に覆われます。


ただし、通路を覆っているのは柔らかなクローバーがメインになっていますよね。

クローバーは歩いて常に踏まれると草丈が伸びず芝生のように地面を覆ってくれるので、通路のグランドカバーには好都合。

逆に稲科の草は伸びるのが早いので、できれば稲科からクローバーへと遷移して欲しいところですが…。

稲科は痩せ地に真っ先に生えてくる草なので、土がある程度肥えてくれば、クローバーが優勢になるはずです。

そう考えて、通路にも米ぬかを撒いたりウッドチップでマルチすることを試みています。

夏の草刈りは重労働なので、やっぱりできるだけ軽減したいですからね。




🌿8月の「宿根草の世話」

夏は、八ヶ岳と言えども日差しが強く、暑くて庭仕事には向きません。

植え付けも、梅雨明けして盛夏の間は一休み。


それでも欠かせない作業は、大雨の後の宿根草の支柱ワーク。雨を含んで花が重くなってしまい、どうしても姿が乱れてしまうので。


うちではアーチ状の農業用の支柱を使って、↑のように宿根草の株元を起こすように支えています。

その他には、目立たないよう株の周りに数本支柱を立てて麻ひもを渡して囲んでみたりもしています。

できれば目障りな支柱は立てたくないんですけど、夏の台風や大雨は、予期せぬ被害をもたらしますからね。




8月も下旬位になれば、八ヶ岳では秋の気配が漂い始めます。


そうなるともう、いてもたってもおられず…ナーサリーさんに飛んでいきたくなります。


夏の間に繁茂しすぎて乱れた花壇を刈り込んで制御したい宿根草の根を起こし、


綺麗になった花壇には、背丈を配慮しながら夏に大きく育った宿根草の移植をします。


新しい花壇の隙間をうめる為に、ナーサリーさんに行って新たに苗を購入。


秋まで咲く一年草も一緒に買ってきて、リニューアルした花壇に植え付けました。


植え付けた場所には、しっかりと堆肥を撒いてマルチをしておきます。


移植した宿根草や苗の根が育って土の中にネットワークが形成されるまでは、新しい花壇には堆肥マルチ等の養生が必要なんです。

堆肥マルチは土を植物が根を張るのを助け、土を肥やし、ライバルとなる草の侵入を防いでくれますからね。

成熟した宿根草の花壇では外から持ち込むマルチはほとんど必要なく、植物残渣の有機物マルチだけで十分になります。



八ヶ岳の秋は短いので、ややフライング気味に8月末から移植や植え付けを始めてしまいましたが、


まだまだ暑さは残っているので、しっかりした降雨が無ければ様子を見ながら水やりを続けます。


花壇に施した堆肥マルチは、土と根を暑さと乾燥からも守ってくれます。


本格的な寒さが来る前に、ここでしっかりと根を張って、来シーズンに本領を発揮してほしい…って心はもう次の年に向かっています。



夏の庭仕事って、暑いのでほとんど無いかなぁって思って一つの記事にまとめてみたんですが、そこそこ内容がありましたね。

さて、次回は、一年のうちで一二を争う位に美しい9月の庭と生き物の様子をお届けします。






連載“庭造りの方法”(2020年度 冬)




連載“庭造りの変遷”(2021年度 冬)




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