今朝は少し寒さが緩んで朝焼けが綺麗でした。

今日は、3月の「草対策」と「獣中・虫対策」についてお話します。

🌿3月の「草対策」

宿根草の刈り込みが終わって広々とした3月の庭。


花壇の部分はびっしりと刈り取った茎葉でマルチされています。


毎年このマルチをしているおかげで、花壇に生えてくる草はぐっと抑えられているんですよね。

植物残渣やバーク堆肥等の有機物でしっかりとマルチしておくと、土の表面に光が当たらないので草の発生を抑えることができるんです。

また、宿根草やハーブを植えて数年経った花壇は、土の中に根っこのネットワークが張り巡らされる為、草が生えにくくなります。

うちでは、有機物のマルチと成熟した宿根草達のおかけで花壇の除草はシーズン通してかなり軽減されていると思います。


そうやって草がコントロールされた花壇の中で春早く芽吹いて咲いているのはオオイヌノフグリ。


ハコベやヒメオドリコソウも、地を這うように広がっています。

こういった春先から庭に緑を添えてくれる背が低くて柔らかい野草は、取らずにそのままグランドカバーとして残しています。

特にハコベは、土を豊かにしてくれる野草として、自然農を目指している八ヶ岳の友人達にとっては憧れなんだそう😮

春先の野草は、小さいけど可愛い花を咲かせるものも多くて、楽しめますし😉

季節が進んでこれらの野草が宿根草やバラに覆い被さる位に成長したら刈り取って、花壇の有機物マルチとして使っています。


春先、日だまりで真っ先に咲き始めるのは、セイヨウタンポポ。

八ヶ岳では、タンポポは暖地みたいに背が高くならず、地面に張りつくように咲くんですよね。

そんなタンポポは、気まぐれな早春の陽気で目覚めてしまった蜂や蝶の大事な蜜源だったりします。

庭では、ともすれば嫌われもののタンポポですが、うちでは通路や草地を彼らに解放して自由に咲いてもらっています😁

もちろん、花壇の中に侵入してしまってるものは見付け次第取りますが…😅

花壇の土は有機物マルチのおかげでフカフカに柔らかくなってるので、やっかいなタンポポの根もスポッと抜くことができますからね😉





2月に施したクマザサ制御のための段ボールマルチは、雪で湿りしっかりと地面に密着しています。

これをさらに目立たなくするために刈り取った宿根草の茎葉を集めてさらに上から被せました。


草避けの為の段ボールマルチは、いつでも行うことができ、上に被せるものも有機物なら何でもOKです。

庭の植物残渣でもバーク堆肥でもウッドチップでも、その場所の見映えやお財布と相談して…😅

要は、段ボールのような人工物が庭で目立たないようにするのが大事なんだと思います。

段ボールは土の表面に光が当たるのを遮断して草が伸びてくるのを防ぎますが、空気や水を通すので土の中の生き物は大丈夫なんです。

段ボールも有機物で自然に土に返るので、段ボールマルチした所は、土がフカフカになるのだそう。

このところ、八ヶ岳のガーデン仲間のうちでは、この段ボールマルチが人気です😊




🌿3月の「獣・虫対策」

バラや宿根草の芽が出始めたら、鹿が齧りに来てないか、庭パトロールが欠かせません。

春先は、特に鹿の食害が大きい季節。
 
入念に鹿囲いをしたつもりでも、囲いの隙間からちゃっかり齧られてしまうことも😓

フンや齧り跡で鹿が来てるなって思ったら、齧られそうなものに木酢液を薄めたものをかけておくと少しは忌避効果的があります。

また、夜、テラスの電灯を付けておくっていう対策もやってみてます。

電灯を付けて庭を明るくしておくと、鹿は来ても長居はしてないなっていう感じはします🤔

物理的にしっかりと植物を囲ってしまうのが1番だとは思いますが、費用や手間、見映えを考えて囲うのはなかなか難しいですよね。

知恵比べの日々は続きます…😞


虫対策としては…

この時期に宿根草の刈り込みをしていると、バラや灌木の株元からテッポウムシのおが屑が出てるのに気付くことがあります。

周囲が刈り込まれて株元がむき出しになるので、発見しやすくなるんですよね。

そんな時は、おが屑が出ている侵入穴に噴霧器の先を押し付けて、ニームオイルを規定量で薄めたものをプシューっと吹き入れます。

ニームオイルが穴に染みると驚いて穴の中からテッポウムシが這い出てくることがあるので、すかさずテデトール💪

出てこなかったらしばらく観察を続け、おが屑が出なくなるまで繰り返しニームオイルを吹き入れるようにします。

ニームオイルは品質が良いものでないと、低温で固まってしまいます。

私はムシヨラン を愛用していますが、バイオゴールドのニーム も高品質だと思います。

どちらもわりと高価なところがネックなんですけどね😓



さて、次回は4月の「庭と生き物の様子」についてお話します。




連載“庭造りの方法”(2020年度 冬)




連載“庭造りの変遷”(2021年度 冬)




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