今日は、2月の「草対策」「獣・虫対策」についてお話します。


🌿2月の「草対策」

暖かい年だと、2月でもこんなオオイヌノフグリが咲いていたりすることがある八ヶ岳南麓。


この写真を撮った2021年はとりわけ暖かい冬で、バラの剪定もウキウキ2月中に済ませてしまった位でした😅

2022年の昨冬は久しぶりに厳しい冬で、うちの辺り標高1170mでも最低気温が-10℃を下回る日が続き…

それまで数年続いていた暖冬に慣れたバラの枯れ込みや、林の木々の立ち枯れが春先は目立ちました。

八ヶ岳南麓は寒さが厳しいのに加えて、お布団になる雪が少ないので、植物にとっては冬越しするには過酷な環境です。

土だって、支柱が刺さらない位、ガチガチに凍ってしまいますからね。

ですから、どうやって庭を寒さから守るかというのが大きな課題なんですけど…

それを解決してくれる心強い味方が、「草」なんですよね😄


↑は、庭造りを始めたばかりの頃の、厳冬季の様子です。

雪が積もっていないタイミングで撮った写真なんですけど、土が露出したところは無く土地全体が何かで覆われていますよね。

これ、花壇の部分には地域の馬糞を撒いてマルチ、通路の部分は特に何もせず自然に生えてた野草で覆ってるんです。

所々うっすらと緑に染まってるのが分かりますか?

花壇の部分のは主にハコベですが、通路の部分は稲科の野草がびっしり根を張っています。

このように真冬でも土を裸にせず、何らかの有機物で覆っておくのはとても大切で…

雪も積もらず裸のままの庭土は、冬の間、紫外線や寒風にさらされ、冷え込むと10cm位の大きな霜柱が立ってどんどん荒れていきます。

土を堆肥等で覆うといいんですけど、庭全体をカバーするのは費用も労力も膨大に😣

そこで、活躍してくれるのが普段は邪魔者扱いの野草達なんです。

特に春の野草であるハコベやオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウのように、地面を這うように伸びて覆ってくれるものは重宝で😊

晩秋にこれらの野草が花壇に生えているのを見つけてもあえてそのまま残して、厳冬季のリビングマルチとして活躍してもらっています。

稲科の野草は、夏には草刈りする必要があるのでやっかいなんですけど、冬場はこれも無いよりはあった方がマシで…

特に土作りをしていない通路やちょっとした広場になっている部分は、10月以降は草は刈らずにあえて残しておきます。

残した草が土をカバーして、冬の間も侵食を防いでくれるんですよね。

土が良くなると、稲科の野草も徐々に扱いやすいハコベのような柔らかく広がる野草に変わっていきます。

草は、土を荒廃から守ってくれる地球の‘皮膚’みたいなもの。

特に冬は、頼もしい土作りの味方だったりします。



また地上の草が枯れて平らになっているこの時期は、草を抑えたい場所に段ボールマルチを施すのに好機で…


雪が降る前に、普段は手を入れる余裕が無い庭の片隅のコナシの下に段ボールを隙間無く敷き詰めて、


段ボールが目立たないよう、とりあえず刈り取った枝葉を集めて覆っておきました。


この後、雪が降って段ボールが水気を含み、雪の重みで地面と密着。

この後、春から秋にかけてこの場所に蔓延って困っていたクマザサの勢いをある程度抑えることができました。

段ボールマルチは自然に分解して土に返っていくので、毎年ここに段ボールマルチを重ね、クマザサの制御を試みたいと思っています。 



🌿獣・虫対策



移住する前の冬、八ヶ岳に来てみると無数の足跡が付いていました😮


私達が居ない間に、獣達がここでパーティーしたみたいです😣

ちょうど、足跡が付いたところから雪が溶け始めていました。

歩きやすいのか、彼等も通路の部分を主に歩き回ってるようなんですけどね🤔




こちらは移住後の庭なんですが…以前ほどは足跡が付かなくなりました。

とは言え、春先に鹿に植物を齧られなくなった訳ではありません😣

雪が溶けると、鹿や猪のフンが目立つようになるので、来てる!って思ったら要注意。

彼等は主に夜8時以降~朝5時頃にかけて活動するそうです。

幸い、日中は「猪さんこんにちは!」っていうことは今のところ無いですが…😓

星が綺麗~!…なんて、夜、外に出るときは気を付けたいですよね😅




もうひとつ、冬になると目立つようになるのは、もぐら塚です。冬場はより深くトンネルを掘るからなのでしょうか…🤔


うちの場合は、花壇の中より通路にこんもりと土の山を作ることが多いです。


花壇の中は、縦横無尽に宿根草やバラの根が張っているので、侵入しづらいのかもしれません🤔


特にうちの庭は獣対策の為に植えたミント等の匂いが強いハーブが蔓延ってて、冬場でも踏むとミントの香りがすることがあります。

鹿もそんな匂いが気になるのか?!花壇より通路の方を歩くんですよね🦌

モグラも、もしかしたらそんなハーブの匂いが嫌いなのかもしれません🤔



また、もぐら塚に小高く盛り上げられた土はフカフカなので、春先に株分けした宿根草を育てる為の培養土として使うことがあります。

もちろん、いくらフカフカでも堆肥や培養土を適宜混ぜて水捌けを良くしてから使ってますが😅



気を付けたいのは、モグラのトンネルを伝って野ネズミが侵入し、植えたばかりのバラの根をかじってしまうこと。

バラの株元は特に土が肥えているので、モグラの餌となるミミズが居るのでしょう。

バラの株元近くにモグラの出穴を見つけたら、木酢液を水で薄めたものを注入し、ここは来ないでねっていうメッセージを伝えてます😅


虫対策については、この時期はさすがに大きな心配ありませんが…

刈り込みをしていると、バラや灌木の株元にテッポウムシのおがくずを見つけることがあります😣

刈り込みで見通しが良くなって分かりやすいんですよね。

そんな時は、侵入穴からニームオイルを規定量に薄めたものを噴霧器でプシューっと吹き入れ、その後しばらく観察を続けます。

新たにおがくずの発生が無く、春先になって無事に成長を始めればOKです。

もし、様子がおかしければ、おがくずが止まるまでニームオイルの注入を続けます。





さて、次回は、いよいよ草木が動き出す3月の「庭と生き物の様子」についてお話しますね😉




連載“庭造りの方法”(2020年度 冬)




連載“庭造りの変遷”(2021年度 冬)




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