2018年10月。
ジューンベリーが綺麗に紅葉してくれました🍁



大きくなった(なりすぎた?!😅)ススキや、遅咲きのアスターはまだ残っていますが、庭は寂しくなるばかり…



この年の秋、実は一大決心をして…

発酵肥料を、八ヶ岳の庭で初めて作ってみることにしたんです🤔


そもそも”発酵肥料”を施すというのは、東京の庭で、オーガニックなバラ栽培を長年模索していてたどり着いた農法で…

この発酵肥料を作って施すことで、無農薬のバラ庭が本格的に実現したんですよね✨


なぜ発酵肥料がよいかというと…

発酵肥料は、いわば善玉菌の塊のようなもので…

土に施すと、バラが本来もってるパフォーマンスを最大限に引き出してくれるものだから…なんです😉



東京の庭で発酵肥料を初めて作ったのは、2006年の晩秋だったんですが、改良を重ね…

その他のオーガニック栽培のノウハウと共にまとめ、本の形にして出版したのが2009年の11月でした。


で、実は東京の庭で発酵肥料を大量に作って施していたのは2009年頃まで。

その後は、出版後に開いた講演会やオーガニック教室で、デモンストレーションの為に作った発酵肥料を元肥として施す程度になりました。


※以前、東京でやっていたオーガニック教室の様子です↓



…そして、八ヶ岳の庭造りが本格化した2015年頃からは、東京のバラ庭は全くの無肥料栽培になったんですよね😅

それでも、バラは病気にもならず、毎年ちゃんと花を咲かせてます😮

発酵肥料っていうのは、どうやら劇的に土壌改良を進め、植物と土壌微生物が共生して、手間がかかるはずのバラさえ、人の手を離れも自立できるところまでもっていってくれる力があるものだったようです…?!




八ヶ岳の庭で、宿根草がまずまず咲くようになり、バラをもっと綺麗に咲かせたいっていう気持ちが大きくなったこの頃…

八ヶ岳で発酵肥料を作るなら、まだ気温がある10月頃が最適です🤔



早速、肥料計算をして、川合肥料さんから大量に肥料を取り寄せました。


取り寄せたのは、油粕・リン酸グアノ・草木灰・カニ殻ペレット・ニームケーキ・昆布ペレット…

なかなか贅沢ですよね😅


さらに、米ぬかや…



薪ストーブの灰も用意しました。
灰は、獣避けにもなりますからね😊




種菌に使うのは、東京で作った発酵肥料の残りと…



バイオルートっていう微生物資材。


実はこの資材、今はもう販売していないんですよね😢

でも、大丈夫、バイオポスト等の市販の微生物資材で、十分代用できますから。

微生物資材は、あらかじめ米ぬかに混ぜておきました。



さらに微生物資材として入れたのが、バイオゴールドのバイタル。





庭土の中にも土着菌がたくさんいます。

↓はうちの庭の中でも生育がいい、バラの株元の土。

こういうところはたいてい土がふかふかになってるか団粒化していて、よい菌がいるんですよね😉


発酵肥料に庭土を加えると、自分の庭に親和性が高い肥料が作れるって言われていて…。

因みに、市販の微生物資材が手元に無いときは、庭土を米ぬかに混ぜて発酵米ぬかを作り、元種にすることもできます😉



さて、発酵肥料作りなんですが、


材料をすべて大きなシートの上に広げたら、


バイオゴールドバイタルを薄めた水をジョーロで注ぎ湿らせます。

さらに微生物資材を混ぜた米ぬかや発酵肥料の残り、庭土を加えて均一になるまでよく混ぜ…

にぎったらホロリと崩れる程度に水を加え、水分調整をします。



全てをよ~く混ぜたものを段ボール箱の中に入れて。



雨の当たらないところで保管。
↓は、デッキテラスの下です。


段ボール箱の下には、育苗箱を逆さにしたものを置いて、通気性をよくしておきます。


このまま放置して一週間位すると、仕込んだ肥料の温度が上がって、表面に白い菌糸が発生します😊


温度が上がりすぎて50度を越し、アンモニア臭が立つようなら切り返しますが、40度程度ならそのまま発酵を進めても構いません。

このときは、このまま春まで置いて熟成させました😄

今時の微生物資材は良くできてて、じんわりと発酵が進むんですよね。




秋が進んで寂しくなった庭に、バラがポツポツ咲いています。


名残のバラを集めて飾りました。


さて、この次の年のバラの花はいかに…?

…けっこう良く咲いてくれたんですよね🌹








連載『庭造りの方法』














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