Mrs.Green Appleの歌詞、ここがグッと来た!①ナハトムジーク | ゆききちの代謝異常症姉妹子育てブログ

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先天性代謝異常の娘を持つ母親の日々の出来事、
子育て一般の思いを綴ります!


昨年からハマってしまったMrs.Green Apple。


自分の中のミセス沼を、少しは外に出さないと、

逆にストレスが溜まりそうなので…。


この歌詞が刺さった!私の場合。

という角度で、書いてみます。


最初に取り上げるのは

今年に入ってリリースされた

🎵ナハトムジーク


ではまずは、歌詞をご紹介


【ナハトムジーク】

作詞 作曲 大森元貴


胸の痛み

喉を伝い

聲にならない


夜の帷

優しくいたい

素直でも在りたいのに


僕らはヘタクソに生きてる


駄目でもいい?

弱くていい?

教えてよ


抱きしめる

幾通り いつも通り 強く酷く

触れ合えばわかるから

愛されたいのに いつも通り

間違いばかりの今日をまず愛そうか

あゝ理想だ


狂おしく頬を擦り寄せて歌を唄う

暗闇の中の光が傷跡に染みるが


矛盾こそ生き抜く為の美だ


抱きしめてあげてね

虚ろな日々でも

乱した呼吸を整えて ほら

「愛されたい」は報われるかな?

手を取り 微弱な風に揺られて

無茶苦茶なこの世界を愛そうか


塵みたいなもんでしょう

勝手に積んできたんでしょう?

いつの日か崩れても

誰のせいでもないよ


歩くのが疲れたの?

むしろ正常でしょう?

全て無駄に思えても

君は正しいんだよ


「研ぎ澄まして」


抱きしめる

幾通り いつも通り 強く柔く

確かなものじゃ無いから

触れ合えど 釦はズレていきますが

愛したい

最期まで信じたい


見事さ

また間違えて 履き違えてく


不器用な

愛しいボンクラ

等しい僕ら。



さてさて。

こちらの曲は映画のために書き下ろされた

ということで、そのストーリーに

リンクする部分が多くあると思います。


声を出さなくなった青年と

視力を失ったピアニスト志望の女性の

ラブストーリーとのことですね。


私は映画を観ていないので

細かいところはわからないのですが、

ピアニスト志望という部分がトリガーに

なって、以下の歌詞にグッと来てしまいました。


【塵みたいなもんでしょう

勝手に積んできたんでしょう?

いつの日か崩れても

誰のせいでもないよ】


これは、多くの音大生に刺さっちゃった

んじゃないでしょうか?


音楽を真剣にやる一つのルートとして

音大進学からのプロを目指す、という

ものがあると思います。


それにはかなり早い段階からの

専門教育が必要で、

将来モノになるかどうか分からなくても

始めないことには始まらない事情があります。


で、最初はとりあえずで、5歳とか

それよりもっと前から始めて、

積み上げて行くと、

簡単には辞められなくなってくる。

でも、先へ進めば進むほど、

こんなにも積み上げて来たものが、

容易く追い抜かれて行く場面に

たくさん出会います。


何なら最初から下駄を履いた人にも

出会うし、やがて天才の匂いがする人

ともステージですれ違っていきます。


そうすると、幼い頃から積んできたものは

【塵みたいなもん】だと思ってしまうし、

実際、塵みたいなものでもあるのです。


しかも誰かに強いられたのではなく自ら

【勝手に積んできた】のです。

仮に親や先生にさせられたにせよ、

それを拒否せずに継続してきたのは自分なのだと、

真剣に音楽に向き合った人は知っています。


そして、

【いつの日か崩れても 誰のせいでもない】

と痛いほど、知っている。

誰のせいでもない、

自分にその能力がなかったせい。

飛び抜けたセンスが、

誰よりも努力する根気とフィジカルが、

運と金が…。

それらが、無かったせい。


子供の音大受験に伴走した私としては

刺さるを超えて、抉られる感覚です。


きっと、分かる人、いるんじゃないかなぁ。


【すべて無駄に思えても 君は正しいんだよ】

と、今までの過程で、言葉を変え、意味を変えて

先生方から、何度か言われてきたけれど、

私とうちの子は、まだ、それを信じている段階で

実感にまでは達していない気がします。


この春、音大を卒業するうちの子と、

その他の卒業生のみんな。

みんな、よく頑張った。

この先も同じレールの上を歩く子も、

そうではない子も、

みんな、みんな、

【君は正しいんだよ】