デセール・ドゥ・ラ・プライム2009 ☆ 金子シェフ編 -1 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ


  
今年もこの季節がやってまいりました~(*^^*)♪
デセール・ドゥ・ラ・プライム2009@東急フードショー。
お菓子好きさんが一堂に会するイベントなので、毎年超ロングで上京し、
長~い待ち時間の間も、皆さんと楽しいお喋りに花を咲かせる
1年で1番、気合いと体力と忍耐力のいるイベントです(笑)
(すでに終わられた安食シェフは、みーみーのイラスト入りでサインしちゃってるし^^;)

  
去年は14日間と過去最高に長く、私も4泊5日×2回も上京していましたが、
昨年の記事 を振り返ると、10部作にもなってるし・・・)
今年は8日間(安食・金子・興野・岡村シェフ×各2日間)と短めだったのと、
私も短期間しか上京できなかったので、なんだかあっという間でした(泣)

でも、東急さんのスタッフの方にも顔と名前を覚えていただいていて、
色々とお話できたのが、今年はとっても嬉しかったなぁ♪

 
速報レポでも書きましたが・・・
始発の新幹線で新大阪を出発したにも関わらず、8:35に到着すると
金子シェフの3種類あるデセールの中でも一番人気の
“とうもろこしのスープ レモン風味”は、ラストのひと皿、30番目の整理券に・・・
本当に、スイーツの神様に感謝した瞬間でした(笑)
とても人気のある金子シェフを、土日の週末にあてちゃうと、
整理券の争奪戦が激しくなるので、できれば1日は平日にしてもらえると嬉しいですね。

  
それでは、デモンストレーションキッチン@東急フードショーより、
人気パティシエによる今回限りのできたてデセールをいただけるイベント
デセール・ドゥ・ラ・プライム2009のスタートです!

    

  
  


  
3皿をご用意してくださった金子シェフのひと皿目は・・・一番人気だった
とうもろこしのスープ レモン風味
「レモン風味のクリームの上に甘いとうもろこしのスープ、
 キャラメルのアイスクリームを添えました。」

 
実はいただく前は、もし整理券が取れなかったら諦めてもいいかなぁ・・・
(ひと口、頂戴ね~とお友達にお願いはしてましたが^^;)
と思っていたデザートだったんですが、いただいてみると・・・
いただけて本とによかったぁ❤ とサプライズ感が一番大きなデザートでした。

 
とうもろこしのスープがデザートに・・・ってなんだかあまり想像がつかないですよね。
野菜スイーツって、どうしても野菜の主張が強いか弱いかのどちらかになってしまって、
野菜とスイーツがうまく融合されていないものが多い気がして・・・

でも金子シェフは、野菜を使うのであれば、その野菜が他の素材よりも美味しく、
きちんとスイーツの素材として確立しないのであれば、作る意味がないので!
とおっしゃっていたので、どんな風に仕上げられているんだろう・・・と、
いただく前から、ワクワク、ドキドキ♪

   

    

  


  
まず、とうもろこしのスープのみをスプーンですくっていただくと・・・
野菜本来のやさしい甘みと、さらりとしたテクスチャーで、
想像していたよりもすっきりとした味わい。
(なんとなく勝手にコーンポタージュのような濃厚なスープを想像してしまっていたので)
スーっと身体が浄化されていくような、透明感のある美味しさです。

  
上に浮かべられているのは、キャラメルのアイスクリームとキャラメリゼされたヘーゼルナッツ、
さらにヘーゼルナッツのオイルがたらりとかけられています。

スープの下には、スプーンがコツンとある何かが?!
なんだろう?と、コツン♪と割って、すくってみると・・・

  
    

  

  
 
表面をキャラメリゼされた、レモン風味のクリームが隠れているんです。
まったりと濃厚で甘酸っぱいレモンのクリームと、ほろ苦いパリパリのキャラメリゼ。
まるでレモン風味のブリュレのようで、これだけいただいても美味しい!

 
でも、食感&温度のコントラストを楽しめるのがデセールの醍醐味ということで、
全層一緒にいただいてみると・・・

まろやかで甘酸っぱいレモンのクリームと、キャラメルのほろ苦さ、
そしてヘーゼルナッツのコク深くナッティな香り。
それぞれに主張のあるパーツを、とうもろこしのナチュラルな甘みのヴェールが
やさしく包み込んで、お口の中でまろやかに溶けあっていく至福の感覚・・・
風味はもちろんなんですが、鼻腔からぬける香りのスパイラルが
なんとも表現しがたい複雑なマリアージュを醸し出していました。
  
 
頭でアレコレ考えるよりも、食べてみるべし!
という感じの、想像をはるかに超える素晴らしいマリアージュ。
金子シェフは、どこからこんな組み合わせを思いつかれるんでしょうね。

ひと口、もうひと口・・・とスプーンを運ぶ手が止まらず、 
一瞬にして、金子シェフマジックの虜になってしまったこのデセール(*^^*)❤

 
このイベント期間に合わせて、B1Fにもパリセヴェイユさんが出店されてたんですが、
新作ラッシュのプティ・ガトーの中でも、金子シェフの一番のお薦めをおうかがいすると・・・
“リビエラ”というシトロン×パンデピスのお菓子だったので、
今年の夏は、金子シェフの中ではレモンがマイブームなのかしら?!
この2品をいただいただけでも、爽やかな酸味をプラスするというだけでなく、
レモンにも色々な表現方法があるんだなぁ…と驚かされました。

      

  
  


  
こちらのヘーゼルナッツオイルは、自分で足して、味の変化を楽しんでください!とのこと。
ナッティでまろやかな香りをはなつ、黄金色に煌めくこのオイル・・・
元々とうもろこしのスープに少しかけられているので、
これ以上かけると、オイリーになりすぎちゃうかなぁ…と心配だったんですが・・・

そこは金子シェフ! 無駄なものを添えるわけがありませんよね。
さらりとしたテクスチャーなので、ほとんどオイリー感は感じられず、
一滴たらすたびに、ナッティ感がより深くなっていく魔法のオイル。
ナッツ好きさんには、たまらないアクセントに♪

    

  
  
  


  
そして、今回も登場しました! 主役を凌ぐサイドメニュー(笑)
金子シェフのプレートは、メインの他に必ずサイドメニューとして
粉系の小菓子が添えられているんですが、
実はシェフは、この小菓子の方に想い入れが強かったりするそうで・・・
今回の3皿の数あるお菓子の中でも、このパンペルデュが一番のお気に入りなんだそう。

たっぷりの卵液にひたされた、ぷるんぷるんのブリオッシュ生地を
目の前でひとつひとつ焼き上げてくださいました。

    

  
  




  
ふわっ、ぽよん♪と軽やかな口あたりのパンペルデュ。
どこのモーニングブッフェでいただいたものよりも美味しかったです(笑)
これだけでも充分美味しかったし、数口サイズだったので
ついこのまま食べちゃったけど・・・
これも、スープのお皿とのマリアージュを試すべきだったかなぁ…と後悔。

  
今年は3皿を1編でまとめようと思ってたんですが・・・相変わらず長っ・・・^^;
  
2皿目につづきます・・・