世界パティスリー2009 ☆ ピエスモンテ編 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
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★ チョコレートピエスモンテ ★


・この作品はチョコレートまたはそれに準ずる製品のみを使って作らなくてはならない
 (クーベルチュール、パータ・グラッセ、カカオバター、ココアパウダーなど)食用色素の使用は許可。
 非食品を骨組みや接着用に使用することは固く禁じられる。
・ピエスの高さは150cm(台座抜き、台座込み165cm)、横幅60cm、
 奥行き40cmに収まるように作製すること。
・使用する材料は原材料のままで使用されなくてはならないが、競技開始前に
 テンパリングを取らない状態でチョコレートなどを溶かしておくことは認められる。
・シリコンやゴムなどで作られた型は、1辺30cmの立方体に収まるサイズのものを飴細工、
 チョコレートピエス合わせて3個まで使用可能である。
 なお、この場合同じ型を使用してパーツをいくつか作ることは認められない。
・チョコレートを流すためのシャブロンは、厚さ3cm以内であれば、
 どのような模様がついていても使用できる。
・チョコレートピエスには試食に提出したものと同じチョコレートボンボンをそれぞれ各5個ずつ、
 ならびに試食に提出したものと同じガトー・ド・ヴォワイヤージュを1台組み込むこと。
・ピエスの大きさは自由であるが、実行委員会が提供する
 台座(60×40×15cm)にのせて展示されるものとする。
・チョコレートピエスは下記基準に沿って審査される。
  テーマ性    10%
  芸術性     20%
  完成度     30%
  技術性     30%
  オリジナリティ 10%

  
  
  



★ アメ細工ピエスモンテ ★

・この作品は砂糖またはそれに準ずる製品のみを使って作られなくてはならない。
 (グラニュー糖、粉糖、イソマルト、フォンダン、水あめなど)
 水、食用色素、ゼラチンの使用は許可される。
 非食品を骨組みや接着用に使用することは固く禁じられる。
・ピエスの高さ150cm(台座抜き、台座込み165cm)
 横幅60cm、奥行き40cmに収まるように作製すること。
・着色し炊いた飴、シロップを持ち込むことが出来るが、持ち込んだ飴を
 流し飴のように再度加工せずにそのまま使用することは禁じられる。 
・アメ細工ピエスには試食に提出したものと同じ仕上げをしたアントルメを1台組み込むものとする。
・ピエスの幅・奥行きは自由であるが、実行委員会が提供する
 台座(60×40×15cm)にのせて展示されるものとする。(中略)
・アメ細工ピエスは下記基準に沿って審査される。
  テーマ性    10%
  芸術性     20%
  完成度     30%
  技術性     30%
  オリジナリティ 10%


  
芸術点は、チョコレートピエスモンテとアメ細工ピエスモンテの総合点で競われ、
結果は以下の通りでした。

  
芸術点
(チョコレートピエスモンテとアメ細工ピエスモンテの総合点)
1位 日本       2645
2位 アメリカ     2260
3位 フランス     2245
4位 イタリア     1850
5位 中国       1770
6位 シンガポール   1700
7位 オーストラリア  1660
8位 マレーシア    1295







ピエスモンテは、大会終了時間までにキッチンから3メートルほど離れた 
展示テーブルまで移動する必要があり、また展示テーブルに移動した後に、
チョコレートピエスは、ガトー・ド・ヴォワイヤージュ以外の
(アメ細工はアントルメ以外の)パーツを追加することはできません。
移動中に破損してしまった場合のみ、展示テーブル上で修理をすることが出来ます。

会場中が、思わず息をのむ瞬間!!!
この張りつめた緊張感は、何度味わっても慣れることができません・・・
無事に展示台まで運ばれたのを見届けると、会場中から拍手が巻き起こりました。

  
それでは順位にそって作品をご紹介します。

  
  
  
●日本



●アメリカ



●フランス



●イタリア



●中国



●シンガポール



●オーストラリア



●マレーシア



  
あろうことか、この肝心な時にバッテリーの充電が・・・
今まで一度に1000枚ぐらい撮影しても大丈夫だったので、予備も持っておらず
デジカメのご機嫌をうかがいながら、休み休み撮影することに・・・^^;
  
…というか、クープ・デュ・モンド、WPTC日本代表選考会、
そしてこの世界パティスリー、と最近遠方のピエスを撮影する機会が増えたんですが・・・
これまでマクロの世界で生きてきたので、コンデジしか持っていない私にはかなり辛いです★
一眼レフ買った方がいいかなぁ…って毎日大きな声で独り言を言ってみたりして(笑)

    

  
  


  
チョコレートピエス・アメ細工ピエスの両部門で、見事部門賞を獲得したチーム・ジャパン☆

  
  


  
チョコレートピエスのテーマは、現代の地球環境とその未来を想像して。
クーベルチュールの艶を最大限に引き出し、繊細さと力強さを併せ持った
躍動感あふれるダイナミックで素晴らしい作品。

  
  



アメ細工ピエスのテーマは、水、風、光。
透明感のある色彩と、飴を丹念に引いて伸ばすことで生まれる艶がポイント。
写真では分かりにくいですが、飴の輝きが本当に素晴らしいんです。
透明度の高い大輪の花の存在感は絶大でした。

プティガトーの並べ方も他の国とは違い、アシンメトリーで
アーティスティックなディスプレイになっていますね。

 
 
  
  


  
チョコレートピエスの狼の顔細工が、なんてリアルなんでしょう!
まるで本物の剥製のような質感&立体感。
そしてなんといっても、狼の目力が凄いんです!
このピエスを作られていた女性シェフと、どこか雰囲気が似ているような気も・・・

  
  
  


  
すいません…なかなかお三方が正面を向いている瞬間をキャッチできず★

フランスチームのピエスは、「エコロジー」のテーマに合わせて、
チョコレート細工では「エコロジーを意識しなかった為に汚なく汚れてしまった世界」を
アメ細工では「エコロジーを実現した結果に生まれた美しい自然の世界」
を表現されているそう。

  
アメ細工の右横には、次のようなメッセージが添えられていました。
「古代の信念の中で、「地球」は「ガイア」と呼ばれ、“存在するもの”とされていました。
 人間たちによる人工過剰や侵略による「破壊」に直面したガイアは、
 ガイアの武器である「自然」を持って、人間に対して戦闘を始めることを決意しました」

  
他のチームの作品のコンセプトはお伺いできていないのですが、
フランスチームの作品には、ピエスだけでなく、全てのお菓子を含めて、
テーマである「エコロジー」にまつわるストーリー性が感じられます。
美しい自然の世界の女神?が汚れてしまった世界へと矢を放ち、
なにかメッセージを伝えようとしているかのようですね。

  
それでは、いよいよ結果発表です!