世界パティスリー2009 ☆ 結果発表 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
スイート・スイーツジャパン ☆ 出展ブース編
世界パティスリー2009&スイート・スイーツジャパン前夜祭
スイート・スイーツジャパン ☆ 飴細工&トークショー編
スイート・スイーツジャパン ☆ デモンストレーション編 -1
スイート・スイーツジャパン ☆ デモンストレーション編 -2
世界パティスリー2009 ☆ プロローグ編
世界パティスリー2009 ☆ 皿盛デザート編
世界パティスリー2009 ☆ アントルメ編
世界パティスリー2009 ☆ ボンボンショコラ編
世界パティスリー2009 ☆ ガトー・ド・ヴォワイヤージュ編
世界パティスリー2009 ☆ プティガトー編
世界パティスリー2009 ☆ ピエスモンテ編

  
  
  


  
競技時間中のすべての作業は作業点の審査対象となり、
下記の点が主として審査される。

・衛生面        20%、
・作業時間の厳守    20%、
・効率的な作業     20%、
・新しい技術の導入   20%、
・チームワーク     20%

  
作業点とは、いかに美しく無駄のない仕事をしたかを評価されます。
「エコロジー」というテーマにふさわしく、いかに食材を無駄にしないかなど
ゴミ箱の中までチェックされるとのこと。

  
  



  
皿盛デザート、アントルメ、ボンボンショコラ、ガトー・ド・ヴォワイヤージュ、
プティガトー、芸術点、作業点の合計点で総合順位が競われます。

  





  
審査委員長のオーボン・ヴュータン オーナーシェフ 河田氏より総評が述べられました。

 
最優秀チームワーク賞 : シンガポール
最優秀味覚賞 : フランス
最優秀チョコレートピエス賞 : 日本
最優秀アメ細工ピエス賞 : 日本

  
各賞の発表に続き、いよいよ総合順位の発表です!
(すいません…本当にデジカメの充電が切れそうです(涙))

  
  
  
★ 第3位 アメリカ ★



  
「3位 アメリカ!」 と発表された瞬間に、歓声を上げ、抱き合って
受賞を喜ばれている様子がとても印象的でした。
2日目、ガトー・ド・ヴォワイヤージュで日本と同点の1位を獲得してから
次第に順位を上げ、芸術点でもフランスを抑え2位を獲得!
ここまで満面の笑顔で喜びを表現されると、見ているこちら側も、
本当に心からおめでと~!と言いたくなりますよね。

    
  


★ 第2位 フランス ★



  
「2位 フランス!」 と発表された瞬間に、納得がいかないご様子のフランスチーム。
たしかに、味覚審査5部門中、3部門で1位、2部門で3位と圧倒的な強さを見せ、
味覚部門終了時、2位の日本と155点という大差をつけていたので、
勝利を確信されていたことでしょう。
それでも、最優秀味覚賞という日本チーム憧れの賞の受賞、おめでとうございます!

皆さん日本で働かれているシェフの方なので、それぞれのシェフの
学校やお菓子教室の生徒さんを中心とする応援団の方々からの
大きな声援が、とても印象的でした。

  
  
  
★ 第1位 日本 ★




  
第2位が発表された瞬間に、優勝が確定したチーム・ジャパン。
それでも、「1位 日本!」と呼ばれた瞬間には、
会場中から、割れんばかりの大きな拍手が沸き起こりました。
  
第1回目の開催国であるというプレッシャーは、計りしれないものがあったと思います。
しかし、プレッシャーやトラブルをはねのけて、
優勝を勝ち取ることできたのは、チームワークの賜物です!
と3選手が口をそろえておっしゃっていました。
本当に心よりおめでとうございました。

  
  
  


  
優勝インタビューに答える、秋城、鍋田、野田選手(左より)
喜びを爆発させるという雰囲気のお三方ではないのですが、
様々なプレッシャーから解放された、安堵の表情を浮かべてらっしゃいました。

  
アメ細工ピエスを担当されたキャプテンの秋城シェフは、
「他のチームのことは全く気になりませんでした。
 味覚に関しては、まだまだ突き詰めていかなければいけませんが、
 自分達の持てる最高の力を発揮でき、
 3人ともが満足して終えられたと思います。」と語ってらっしゃいました。

   
鍋田シェフは、「最優秀チョコレートピエス賞を取れたのは嬉しかったですが、
やはり味覚はまだまだと反省しています。
1日目は、3人ともパンパンでしたが、2日目からは少し余裕が出てきて
実力を発揮できたと思います」と語り、
「この数ヶ月間一緒にいたので、今日からは毎日メールかな♪」
と言って、笑いを誘っていました。
鍋田シェフは最年長なので、ムードメーカーになってらっしゃるんですね。

  
野田シェフは、「早く関西に帰りたいです(笑)
今は、多くの方々にありがとうの気持ちでいっぱいです」
と、目を潤ませながらおっしゃっていました。

  
そして3選手が、何度も何度もおっしゃっていたのが、
「今まで支えてくださった多くの方々への感謝の気持ち」でした。
国際コンクールを見ていて、つくづく感じることは、
選手の方々の力は勿論のこと、裏で支える方々の力が
本当に大きく、力強いものだということです。
かつてコンクールに出場された方が、次世代の選手の方に
アドバイスを与え、サポートし、また次世代へと・・・
日本の洋菓子界を支える力が、脈々と受け継がれていくのですね。

  
最後に、出場された選手の皆さま、そして、
アジア初の世界大会の、記念すべき第1回目の日本開催を
成功させるべくご尽力された大会関係者の皆さま方に
心よりの感謝を申し上げたいと思います。

2日間計13時間という長時間にわたる戦いを見終えて、
お菓子を作るということにとどまらない、クリエイティブな総合力を要求される
“パティシエ”という仕事の素晴らしさを改めて痛感させられました。

そしてこの世界パティスリーが、世界の食と文化の交流を通じた国際親善と、
世界のデザート&スイーツ界の発展に寄与していく国際大会として、
今後もますますレベルアップして、開催し続けられることを楽しみにしています。



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・開催日時 : 2009年3月14日(土曜日)・15日(日曜日)
・大会名称 : 世界パティスリー2009
・大会会場 : 東京ドームシティー JCBホール