すっかりご報告が遅くなってしまいましたが・・・
ケ・モンテベロさんにも、春の新作が続々と登場していま~す♪
(・・・といっても3月のことですが・・・しかも相変わらず茶系だし^^;)
●サントノレ・オ・カフェ・ブレジリアン

モンテベロさんのサントノレの定番はキャラメル×ポワールですが、
ポワールの季節が終了したということで、
コーヒー×チョコバナナというアレンジバージョンのサントノレが登場しました。
キャフェ風味のシャンティは、ブランマンジェ・キャフェ同様、
コーヒー豆をアンフュゼして、コーヒーの香りと苦味をしっかりとクリームにうつし、
さらにパンチを効かせるためにインスタントコーヒーもプラス。
濃厚ながら、とても滑らかな口溶けで、
淡い色合いから想像する以上の苦味の余韻が、長く続いていきます・・・

しっかりと焼きこまれたプチシューの中のクリームは、
パティシエールベースのクレーム・ショコラにバナナのキャラメリゼをプラス。
春になってから、ショコラ×バナナの新作が登場しているお店が多い気がするんですが、
私の中では、バナナって夏のフルーツのイメージなんだけどなぁ…
チョコバナナのクリームというと、ねっとりと口中にまとわりつくイメージがありますが、
このクリームは、とっても瑞々しくてフルーティー♪
橋本シェフご自身が、ねっとりとしたチョコレートクリームが苦手なんですって。
(だから、エクレール・ショコラも苦手なんだそう。
実際、ショコラのエクレールはクリームの粘度が難しい・・・
って言われるシェフの方、多いんですよね)
でもこのクリームはかなり好みのテクスチャーだったので、
是非、このクリームを主役にしたお菓子を考えてみてほしいなぁ。
まずバナナの甘みがきて、次にショコラの苦味が・・・
そしてまたバナナのフルーティーな香りが・・・と香味が三段階に広がっていきます。

でも全体としてベースとなっているのは、やはりキャフェの苦味。
この苦味を中心に、様々な個性を持つ甘みや香りが折り重なり、
個々のパーツずつをいただいても、全体を一緒にいただいても美味しい、そして楽しい
橋本シェフオリジナルのサントノレに仕上がっています。
●タルト・チャイ

橋本シェフがお好きなアッサムの風味とスパイスの香りが魅惑的なタルト。
モンテベロさんの中でも、私も大好きなお菓子のひとつなんですが、
クリームが、さらにねっとりと濃厚に進化していると聞き楽しみにしていました♪
サクサクのシュクレ生地の中には、アッサムティーをベースに
シナモン、バニラ、アニス、オールスパイスといったスパイスを煮出し、
ノワールショコラを加えたクリームと、アールグレーの香りを付けた
アングレーズベースの冷たいクリームが詰められています。
この2層のクリーム・・・かなり美味しいです~(*^^*)♪
ねっとりと濃厚ながら滑らかな口溶けのショコラテイストの奥から、
エキゾティックなアールグレイの香りが立ち上り、
清清しくも芳醇な香りのヴェールに包み込まれていきます・・・
さらに、アッサムとシナモンの香りを纏ったシャンティは・・・
クレームとは対照的に、お口に入れた瞬間にほわりと消えゆく究極にエアリーな口溶け。

各パーツが非常に個性的で、各々いただいても勿論美味なんですが、
全層一緒にいただくと、まるで本物のチャイを飲んでいるかのような
様々な紅茶とスパイスのマリアージュを堪能することができます❤
まずアッサムの馨しい芳香が鼻腔をくすぐり、
後を追いかけるように、シナモンやカルダモンなどのスパイスの香り
アールグレーの香り、そしてシャンティのミルキーな風味と、
様々な風味と香りが重奏的に響きあい、
エキゾチックで馥郁たる余韻が長く続いていきます・・・
味よりも香りが印象深く脳裏に刻み込まれる作品ですね。
お菓子にお紅茶というと、香りが印象的なアールグレーが使われることが多いですが、
このタルトに使われるお紅茶をすべてアールグレーにしてしまうと、
逆にスパイスの香りを消してしまうほどインパクトが強いので、
アッサムとのダブル使いにされたそう。
それがまた、より奥深い味わいを醸し出しているんですね。
つづきます・・・
。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**
店名:Patiserie quai montebello (パティスリー・ケ・モンテベロ )
住所:大阪府大阪府吹田市岸部北5-20-3
電話:06-6339-8880
定休日:水曜日・第3木曜日
営業時間:10:00~20:00