軽井沢スイーツ博コンクール2012 -① | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ


 
去る7月21、22日の2日間、第5回軽井沢スイーツ博コンクール2012
が開催されました。

こちらはホテルブレストンコートが開催する、製菓学校生を
対象にした洋菓子技術コンクール。
このコンクールを通じ、パティシエを志す若い学生の方々が
情熱を持って挑戦する舞台を提供することで、 次世代に活躍できる金の卵を発掘し、
日本のスイーツ文化の発展に寄与したいと願いが込められています。

年々応募者数も増え続け、今年は過去最多の198名に。
その中から選び抜かれた8名が決勝実技審査に臨みました。

審査員を務められたのは下記の方々です(順不同、敬称略)
実行委員長:吉川竜司(ホテルブレストンコート総支配人)
木村成克(ラ・ヴィエイユ・フランス)
フレデリックマドレーヌ(パティスリー・ル・ポミエ)
宇治田潤(パティスリージュンウジタ)
辰巳琢郎(俳優)
見目洋子(専修大学教授)
浜田統之(ホテルブレストンコート総料理長)
敦賀健一(ホテルブレストンコート チーフパティシエ)

この初顔合わせの瞬間は、毎年緊張した空気が張り詰めています。

 
 
 


 
このコンクールの最大の特徴は、「素材を摘み取るところから始める」というところ。

今年のテーマ食材はカシス。
(昨年はリュバーブ、それ以前には杏、ブルーベリーなど)

カシスは馴染みのある素材ですが、パティスリーでも冷凍や ピューレが
使われることが多く、生のカシスが生育する様子や、
フレッシュな状態の味を知る人は少ないと思われます。

だからこそ、自分の作品合う素材を自分の目で選び、 自分の手で摘み取る
というこの作業は、素材への理解を深める 非常に貴重な機会になるわけです。

 
 
 


 
今年収穫させていただいたのは、長野県小諸市にあるカシスの杜さん。

冷涼で澄んだ空気の高原地帯にあり、カシスを中心にグロゼイユ、
エルダーフラワーやミラベル、レーヌクロードなどの果樹を栽培されています。
ミラベル、レーヌクロード、杏の新品種(クレア)などの開花、結実は
来年以降になるそうですが、スイーツへの使用目的に栽培されているので
パティシエの皆さんの争奪戦が予想されますね^^;
 
カシスは、フランスのクレームドカシスの原料となるノワールデブルゴーニュ種をはじめ、
イギリス、フランスよりの苗を含め約25品種を育成、栽培されています。

農園主の佐藤徳夫さんから色々と予備知識をおうかがいして・・・

 
 
 


 
いよいよ収穫スタートです!

毎年のことながら、選手の皆さんよりも興味津々なシェフの皆さん(笑)

カシスはユキノシタ科で、涼しい気候の弱酸性~中性の土壌に育つそう。
1.5m~2mの低木で、果実は葉の陰に隠れています。

 
 
 



私も初めて、フレッシュのカシスを食べてみました!

冷凍やピューレのカシスは、ベリー系の中でも滋味深い酸味が特徴ですが、
フレッシュは想像していたよりも、まろやかな酸味と深みのある香り。
イメージしていた味と違ったので、皆さんもビックリされていました。



 
 



宇治田シェフファンの皆さまへ。。。いつカメラを向けてもパーフェクトです(笑)

審査員シェフの皆さまも、毎年訪れた農園の食材をお店でも取り寄せ、
お菓子作りに使われています。

カシスはどんなお菓子に変身するのかなぁ・・・楽しみですね♪

 
 
 


 
佐藤さん御夫妻と審査員の皆さま。いい笑顔ですね♪
とっても充実した時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

選手の皆さんは、自分の作品に必要な量のカシスの収穫を終え・・・
いよいよ決勝実技審査会場へ向かいます!

Part2につづきます・・・