
お持ち帰りするのに、ちょっぴり時間がかかっちゃうので、
パイ生地系はイートインでいただいた方がいいかなぁ…と、このセレクトに!
でも・・・よく考えたら、シェフとお話しながらこの2種類は食べにくいですよね~^^;
でも、そんなことにめげる私ではありません!
コツンコツン、パリパリッ♪ いい音色です~♪
やっぱりイートインでいただいて大正解でした(^^)v
店内は打ちっぱなしで、スタイリッシュな雰囲気。
大きな窓から明るい陽光が降り注いで、とっても気持ちがいいんです♪
テーブルやチェアーは、色々なスタイルのものが並べられていて、
その日の気分や人数に合わせて、お好きな場所に。
実は統一する費用がなかっただけなんです・・・ってシェフはおっしゃるんですが、
フランス菓子と、このアットランダムな店内の雰囲気のギャップが、
かえっていい感じに、記憶に刻み込まれました。
シェフの弟さんが大工さんで、シェフと弟さんで内装工事をされたんですって。
色々なオブジェを選ばれたのも、もちろんシェフ。
IKEAで購入されたという可愛いお人形も飾られていましたよ♪
(IKEA行ってみたいなぁ~ でも、体力がいりそうですよね^^;)
●フルール ド マロン

「花にみたてたパートフィロの中には、マロングラッセをはじめとする
5種のおいしさが詰まっています」
パートフィロは、ギリシャやアラブが発祥と言われる
とうもろこしの粉と小麦粉で作られた紙のように薄い生地。
パイ生地と春巻きの皮の特徴をあわせもつ、パリパリっとした食感の生地です。
くしゅっくしゅっ♪ と丸まって、子供の頃ティッシュで作ったお花みたい?!
落雁がこんな風にくしゅっ♪ と和紙で包まれているお菓子もありますよね。
なんだか見ているだけで、笑みがこぼれてくるチャーミングなフォルム(*^^*)♪
このしっかりと焼き込まれた焼き色を見た瞬間に、
絶対このお菓子好き❤ って確信しちゃいました!

せっかくこんなに美しく花開いていたのに、ごめんね・・・とナイフを入れると、
くしゅくしゅの繊細な花びらが、カシャン♪ とガラス細工が壊れるように
儚い音をたてながら崩れていきます・・・
中には、クレームダマンド、栗、カスタード、洋梨、ラム酒を効かせたクラム。
5種類のフィリングが混然一体となって、甘く、香り高く、奥深い味わいが
お口いっぱいに、じんわりと広がっていきます・・・美味しい~(*^^*)❤
5種類のパーツは、それぞれしっかりとした味わいなのに、
どれも主張しすぎることなく、お互いを最大限に引き立てあっているんです。
フィリングの水分をダマンドとクラムがしっかりと受け止め、
それがじっくりと焼き込まれた深い美味しさ・・・
そして、時々カシャン♪ と響くパートフィロの軽やかな音色。
深く焼き込まれた生地って、どうしてこんなにも
素晴らしい美味しさを醸しだすことができるのかしら・・・うっとり(❤ ❤)
一品目から、完全にノックアウト状態の私でした❤
●ミルフィーユ

門前シェフが、学校卒業後修行されたフランスのお店 「Framboisine」のシェフ、
MOFのジョエル・ノアイリ氏より受け継いだ味を
こちらのシャルル フレーデルさんで再現されたんだそう。
三角形のミルフィーユって珍しいですね?とおうかがいすると、
長方形より、ボリュームたっぷりに見えるでしょ、と悪戯っぽく微笑まれるシェフ。
たしかに・・・それにしてもこのクレーム・・・
本とに素晴らしいボリュームですよね!
フィユタージュは、ギュッとプレスして、しっかりと密に焼きこまれています。
香り立つような香ばしさの奥からかすかに覗く小麦の甘み、
ふくよかなバターの香味、そしてさらにその後から、
キャラメリゼのほろ苦さが広がっていきます・・・
クレーム・ムースリーヌは一見硬そうに見えますが、
暫く常温に戻しておくと、お口の体温でスムーズにとろけていきます。
こんなにボリュームたっぷりなので、まるで甘くまろやかな
ムースリーヌの海に浸っているかのよう・・・
甘さ一辺倒にならないのは、余韻にかすかに香るキルシュと
底に敷かれたフランボワーズぺパンの酸味のなせる技ですね。
プチプチと酸味が弾け、全く重くなりすぎないんです。
1品目のフルール ド マロンにキュン♪ 2品目のミルフィーユでガツン♪
この2品をいただいただけで、門前シェフが目指してらっしゃる方向性が
充分に伝わってきた気がします。
後ろでちょこっと髪を束ねて、シェフらしからぬイケメンな風貌の門前シェフ。
一見あまりお話好きではない感じかな?!と思わせるクールないでたちなんですが、
本当に自然体な方で、お菓子作り、お店作り、今後の展望など
色々とお話してくださいました(またまた気づけば、3時間経過・・・)
仕事も大事だけど、それと同じくらい遊びも大事と考え、
スタッフの皆さんとお花見に行かれたり、ディズニーランドに行かれたり、
しっかりとリフレッシュできる時間も作ってらっしゃるそう。
ご自分は、愛車でドライブしている時が至福の時間なんですって。
実はこの場所にお店を構えるまでに、すでに数回移転されているそうで、
(20代後半で独立されているんです!)
今はのどかな郊外で、地元の数千人のお客さまを相手に
心豊かに、美味しいお菓子をのんびりと作っていきたいとのこと。
素材に対するこだわりにも、ひとかたならぬものがおありで、
高級素材よりもフレッシュなものこそ美味しいという信念のもと、
プラリネやタンプルタン、コンフィやナパージュに至るまで、
副素材もすべてご自分で作られているそうなんです。
そしてお客様にはゆっくりと、美味しいひとときを楽しんでいただきたいという想いから、
ケーキセットは750円とリーズナブル(450円のドリンク+どのケーキでもOK)
やはり高いケーキを選ばれる方が多いというのが、関西人らしいですが(笑)
シェフ的には、お茶代をサービスされているつもりなので全然問題ないそうですよ。
(400円前後のケーキが中心で、最高でも450円なんです)
ため池に面する大きな窓の外にはテラスがあったので、
あちらでもいただけるんですか?とおうかがいすると・・・
初めはそのつもりだったそうなんですが、残念ながら、虫が多てく断念されたそう。
(虫・・・たとえ1匹でもダメです~★)
窓越しに空の色が移ろいゆくのを眺めながら、流れるBGMに耳を傾けていると、
本当に心地よくて・・・シェフとお話しつつも、時々ふ~っと飛んでいってました^^;
(3時間もお話していながら、なんにもメモしてなかったくらいですもの・・・)
テイクアウトしたお菓子につづきます・・・
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店名:フランス菓子 シャルルフレーデル
住所:大阪府泉佐野市日根野4356-1
電話:072-461-2919
定休日:不定休
営業時間:10:00~20:00