[世界パティスリー2009&スイート・スイーツジャパン前夜祭 ]
[スイート・スイーツジャパン ☆ 飴細工&トークショー編 ]

❤ソルレヴァンテ 藤田統三による「イタリアンワイン」を使った大人のイタリアンデザート」
藤田シェフは、3種類のイタリアンワインを使った
大人のデザートをご紹介してくださいました。
ソルレヴァンテさんのお菓子って、し~っかりとアルコールが
効いているイメージがあるので、やや不安な私・・・
お写真ではちょっぴり強面に写っていますが・・・(笑)
藤田シェフ、かなりの面白トークでした。さすが大阪ご出身ですね。
「今度ぜひ、お二人一緒に関西でトークショー して~♪」って
クラブハリエの山本シェフに即効メールしちゃったほどです。


1品目は、マルサラワインで作るヴェネツィアンデザート
「ザバイオーネ」とクリームデザートです。
メレンゲをたて、腰が強い中力粉、卵などを加え
サボイアルディ(イタリア版フィンガービスケット)を作っていきます。
イタリア菓子にはよく使われる片栗粉を加えるのがポイント!
水分を吸収しやすくなるんだそう。


これを絞り、たっぷりと、本とにた~っぷりと(驚)粉糖をふり
220℃で7~8分焼成します。


ザバイオーネクリームを作っていきます。
卵黄、グラニュー糖にマルサラワインをたっぷりと加えたクリーム。
マルサラワインは酒精強化ワインのひとつで、糖度が高く日持ちがするので、
昔は船乗りのためのワインとして重宝されたそう。
このクリームに、先ほど焼成したサボイアルディを添えて、
まず一品目の完成です。
でもここで終わらないのが藤田シェフ!
このザバイオーネクリームを再利用したお菓子をご紹介してくださいました。
ザバイオーネにバニラ、ゼラチンを加え、粗熱をとってから
マスカルポーネクリーム、ホイップクリーム、蜂蜜を加えていきます。
これって、いわゆるティラミスみたいな感じですよね。
北イタリア地方では、ティラミスはこのような構成ですが、
トスカーナ地方では、さらにメレンゲを加えるそう。


ザボイアルディにた~っぷりとエスプレッソシロップを染み込ませていきます。
って、ドクドク、ドクドク・・・ほ~んとにたっぷり(驚) 染み込むのかしら?!
このエスプレッソシロップには、サンブーカというアニスのリキュールが加えられているんですが、
コーヒー×アニスってちょっぴり不思議な組み合わせ。
どんな風に香りたってくるのか、とっても楽しみです♪
ここに、先程のザバイオーネを再生したクリームをたっぷりと重ね・・・


さらにサボイアルディを盛り付け、ココアパウダー、スイートチョコのコポー
などを飾り付けて完成です!
かなり甘みはしっかりです!と藤田シェフ。
改めてルセットを見ると・・・本とかなり凄いかも^^;
でも試食をいただいてみると(ちょっぴりだけだけど)、エスプレッソの苦みや
アニスの香りが効いているので、とっても美味しくいただけました。
ほわっ、ジュワ~という食感のコントラストもGood!
今度は是非、お店でた~っぷりといただきたいなぁ❤


2品目は、ピエスモンテ州の微発泡甘口ワイン「モスカート」のゼリーです。
オレンジの皮、グラニュー糖にモスカートワインを注ぎ、
オレンジの皮をおさえ、風味を移しながら火にかけていきます。
これにゼラチンを加えジュレ状に。
残りのワインは冷凍庫に!
冷凍することで、炭酸が飛ばなくなるんですって?!
道具もすべて冷やしておきます。

冷やしたグラスに、苺やラズベリーなど数種類のベリーを入れ
冷凍庫で冷やしたワインをそ~っと注いでいきます。
さらにその上に、モスカートのジュレを重ね、ミントの葉を飾って。
なんて簡単にできちゃう大人のデザート!
ホームパーティーでこんなにお洒落なデザートをサーブしたら、
株がグン!と上がること間違いなしですね(^^)v
でも、よ~く考えたら、ワインをそのまま飲んでいるのと同じなので、
私は試食用のミニカップに入ったものを、ちょこっと口にしただけでクラッ★
親切なお友達が私の分まで完食してくれました(笑)




3品目は、聖なる黄金色のワイン「ビンサントワイン」の生チョコ仕立てです。
こちらに使われるワインは、ビンサントワイン「PACINA」
エクアドル産アリバ種のミルクチョコレートにトレモリンを加え混ぜていくと・・・
初めはモロモロとした状態ですが、沸かしたワインを少しずつ加えていくと、
次第にこのように綺麗につながっていきます。
さらに同じ温度のバターを加え・・・

高さ2cmの型に流し、冷やしていきます。
でも冷やすといっても、すぐに冷蔵庫に入れるのではないんですよ!
まず1日目は、15℃位の涼しい場所に置いて固め、2日目に冷蔵庫に移すんだそう。
こうすることで、室温で溶けにくい生チョコに仕上がるんですね。
(これは、カカオバターとバターの固まる温度&スピードの違いを利用した方法です)


海の見えるバルコニーで過ごす優雅な午後のひととき・・・ っていう感じかな♪
藤田シェフ、面白トークショー、ではなく(笑)
素敵なデモンストレーションをありがとうございました。
先日お伺いしたときは、プチ・ガトーしかいただかなかったので、
今度はぜひ、デセール系をいただいてみますね(*^^*)♪
思いのほか長くなってしまったので、あのお二人のデモは次に続きます・・・