TOKYOタクシー ヒューマンドラマ リメイク作品 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「TOKYOタクシー」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

タクシー運転手の宇佐美浩二は、85歳の高野すみれを東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。「いくつか寄ってみたいところがある」という頼みを受けた宇佐美はタクシーを走らせる。次第に心を許したすみれから語られたのは、彼女の意外な過去だった。

というお話です。

 

 

毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二。ある日、仕事を終えて家に帰ると、高校受験を控えた娘が推薦入学出来るかもしれないと言う。それは良かったと話すが、妻が私立の音大付属高校の入学金は100万以上もするのと相談される。

宇佐美は個人タクシーをしており、一般のタクシー運転手よりは稼げるが経費は全て自分持ち。車検代もバカにならない。それに家の更新料など次々とのしかかる現実に、頭を悩ませていた。



 

そんなある日、浩二のもとに85歳のマダム・高野すみれを東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込む。最初は互いに無愛想だった二人だが、次第に心を許し始めたすみれは『東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの』と浩二に寄り道を依頼する。

東京のさまざまな場所を巡りながら、すみれは自らの壮絶な過去を語り始める。昭和初期に戦争で父親を亡くしてから、戦後の波にのまれ必死で生きた人生。たった1日の旅が、やがて二人の心を、して人生を大きく動かしていくことになる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、フランス映画「パリタクシー」のリメイク版です。パリタクシーは本当に素晴らしい映画で感動しました。元々はきっと「ドライビング・ミス・デイジー」から来ているんじゃないかなと思います。内容はほとんどフランス版と同じように作られていて、場所が東京に変わっただけという感じかしら。

 

個人タクシーの運転手・宇佐美。昨日は深夜シフトだったようで、朝方帰ってきて朝食を家族と食べて寝るようでした。そんな宇佐美に朗報が入ります。高校受験を控えていた娘が推薦で音大付属に入れそうだというんです。それは良かったと喜んだのもつかの間、入学金が100万かかり年末までに払わなきゃいけないという事でした。

 

 

妻がいうには、入学金以外に車検代と賃貸の更新料が控えていてお金が足りないと言うんです。宇佐美の姉に頼んでも良い返事は無く、妻の田舎の実家を売るしかないかと夫婦二人でガッカリしていました。でも娘のためなら仕方が無いと諦めているようでした。

 

そんな宇佐美にタクシー依頼が入ります。友人が受けた仕事がぎっくり腰で行けなくなったようで、代わりに行くことになるんです。浅草に迎えに行くと、小奇麗な高齢女性が待っていて、葉山の高齢者施設に入るようでした。出発すると寄り道をして欲しいと言い出します。これで見納めだからというんです。

 

 

すみれが子供の頃に住んでいた場所や母親が営んでいた店の場所などを周り懐かしんでいたところに宇佐美の娘から電話があり、宇佐美が娘の学費などに困っていることをつい話してしまうんです。色々な場所を周っているうちに二人は馴染んで、すみれさん、浩二さんと呼び合うことになり、つい宇佐美も家庭のことを話してしまうんです。

 

最近の社会だと買物をしても食事をしても、あまり店員さんと会話をすることもないし、タクシーに乗っても運転手さんと会話をしませんよね。商売とは言えせっかく知り合っているんだから、ちょっと会話をしてもよいと思うんだけど。私はスーパーでも店でもちょっと話かけたりすることがあります。八百屋さんとかに珍しいものがあると”美味しいの?”と聞いたりして料理方法まで聞いたり。そういうのって素敵ですよね。

 

 

少しだけすみれさんの過去を書くと、戦争で父親を亡くし、母と二人で店を切り盛りし、在日韓国人と恋に落ちますが別れることとなり、その後、他の方と結婚することになります。あまり男運に恵まれていなかったような気がしますが、まぁ、人生色々とありますからね。それにしてもちょっと凄い人生でした。

 

すみれさんも浩二も何となく一緒になって楽しみ始め、随分と施設に行くのが遅くなってしまいます。施設の方にすみれさんを託して帰っていく宇佐美。本来なら、これで終わるはずなのですが、実はまだ続きがあるんです。それがこの映画の良いところ。パリタクシーでも感動でしたけど、東京タクシーでも感動でしたよ。あ、東京じゃないTOKYOだね。何となくここがアルファベットである方が柔らかい気がするでしょ。

 

 

倍賞さんが素敵でした。ピンク紫のコートがとても素敵で似合っていて、なんて上品なお祖母ちゃんなんだろうという感じでした。そして木村さん、良かったです。私は今までの木村さんの役で一番好きかもしれません。カッコつけていなくて、普通のお父さんでありタクシー運転手になり切れていました。

 

いつも木村さんにカッコいい男を演じさせる監督ばかりで鼻についていたんです。さすが山田監督でした。確かに木村さんの温かい面を捉えていて、気持ち良く観れました。山田監督の映画ってセリフがちょっとワザとらしい言い回しがあるのですが、それは特徴だと思っていて、私は好きです。

 

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。私はこういう温かい映画が好きです。アクションやサスペンスも好きだけど、こういう映画はほっこりして気持ちが和らぎます。こういう映画で人間を穏やかにしていかないとね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「TOKYOタクシー」