ケリング ウーマン・イン・モーション トークセッション 東京国際映画祭 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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ケリング「ウーマン・イン・モーション」

 

東京国際映画祭 に参加させていただきました。Fans’Voiceさんの枠で当たりました。(@fansvoicejp)

 

文化・芸術の世界で活躍する女性に光を当てる「ウーマン・イン・モーション」は、グッチ、サンローランなどのブランドを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループのケリングが、オフィシャルパートナーを務めるカンヌ国際映画祭にて2015年に立ち上げた取り組みで、今年、創設10周年を迎えます。

東京国際映画祭公式プログラムとしては5回目の開催となる今年のトークには、俳優の高畑充希、俳優・アーティストの中島健人、キャスティング・ディレクターのデブラ・ゼイン、プロデューサーの福間美由紀が登壇しました。

 

トークに先立ち、伝説的なキャスティング・ディレクターであるマリオン・ドハティのキャリアを通じて、その職務の重要性と歴史的背景を紹介する映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』(12)の特別上映がありました。

 

 

今年もケリング「ウーマン・イン・モーション」に参加させていただきました。映画界における女性の立場や役割の変化について、毎年お話しをしてくださるので楽しみに行きました。今年は俳優の高畑充希さん、俳優でアイドルの中島健人さん、キャスティング・ディレクターのデブラ・セインさん、プロデューサーの福間美由紀さんが参加され、トークをしてくださいました。

 

高畑さんは今まで、俳優として仕事を選ぶ方ではなく選ばれる方で、その役に自分を近づけることに苦労したりがありましたが、ある時から、自分を選んでくれたのだから、きっと自分が出来る事をやることが役目だと思って、心が楽になったとお話ししていました。

 

今、妊娠しているので、これから出産や子育てになると映画界での仕事にどんな問題が出てくるのか、仕事がやりやすいように改善出来るのかを考えなければいけなくなると思いますとおっしゃっていました。子育てをしながらの仕事がやりやすいよう改善されるべきですよね。高畑さんのように映画界にぜひいて欲しい俳優さんは大切にしないと。

 

中島さんは海外での仕事に参加されたりして、日本もインティマシー・コーディネーターが入ったりと海外に追いつけという感じで職場環境が改善されているとおっしゃっていました。海外のドラマに参加した時は、ビデオによるオーディションで役が決まったそうなのですが、送ったビデオの内容に無いような役を「コンコルディア」では貰って、AI開発者の役を演じたそうです。

 

彼は英語が堪能で、キャスティング・ディレクターのデブラさんにも英語で質問をされていました。お話しを聞いていたら、とても真面目に映画業界の男女平等や現場での仕事環境の改善などを考えていらして、私は中島さんというと王子様キャラのアイドルというイメージがあったのでとても驚きました。

 

キャスティング・ディレクターのデブラさんは約30年もこの仕事を続けてこられて、”アメリカン・ビューティー”や”ハンガーゲーム”などを手掛け、最近ではコカイン・ベアやトロン・アレスなどなど沢山のキャスティングを手掛けてきました。

 

キャスティング・ディレクターは重要な仕事にも関わらず、エンドロールに名前を載せて貰えないなど差別的な待遇を受けてきました。アカデミー賞にもキャスティングの賞は無かったんです。でも、いくつもの運動により、今年よりキャスティングに関しての賞も決まったそうです。

 

プロデューサーの福間さんは是枝監督の「分福」の立ち上げから関わっていた方で、是枝監督の海外での作品などをプロデュースし、最近では「遠い山なみの光」のプロデュースなどを手掛けられたそうです。韓国や他の国では、映画製作に色々な制限があり人権などが守られているそうです。日本では俳優組合などが無くて法的な規制のようなモノが無いようですが、是枝監督なども動いて、海外並みの働き方に移行するように動いているようです。

 

映画製作の現場は昔よりも随分開かれてきていて、労働環境も改善されてきているのかなと感じました。もちろん、どんな仕事でも監督が納得しなければ何度でもやらされたり、それぞれの努力は必要なのは当たり前だと思います。

 

デボラさんがおっしゃっていたのですが、キャストを選ぶときは現場に来たらその役が出来るように用意をしてくる方が基本だということでした。演じる役を理解してセリフを覚えてくるのは当たり前ということなのかな。その役をやりたいなら努力は当たり前ということです。それは労働とは別ですよね。自分の気持ちの問題です。

 

でも労働時間に制限が無いとか、食事が取れないとか、無理強いをされるなどのことがあってはいけません。パワハラやセクハラは労働環境に持ち込んではいけないんです。そういうことを働く方々すべてが気を付けるべきことだし、映画の現場では監督やプロデューサーが率先してやるべきです。

 

もちろん女性が差別されるようなことがあってはいけません。現代ではほとんど無いとは思いますが、もし、見つけたら注意しないとね。現代では能力があれば女性でも平等に偉くなれるし、努力が実る時代になってきたと思っています。でもなぜか足を引っ張るのが同姓の女性だったりします。何で喜んであげられないんですかね。男性でも女性でも妬みで意地悪したりはあるけど、女性の妬みはドス黒くて怖いです。見ていて判りますもん。

 

やっと日本にも女性の総理大臣が生まれて凄く嬉しいのですが、何故か同姓から非難を受けたりしていて気持ち悪いです。自分の努力で総理に選ばれるまで頑張られた方に賛辞を贈るならまだしも文句をいうなんて。女性の妬みは奥深くて汚いのであまり見たくありませんね。

 

今年のウーマン・イン・モーション、とても良かったです。たまたまかもしれませんが高畑さんが妊娠されていて、何となくこういう方々を守ってあげたいし、彼女のような優秀な方を出産や子育てで埋もれさせてはいけないぞっ!って思いました。日本も変えていかなくちゃね。

 

そして中島ケンティー様、カッコ良かった!うーん、中島さんにはもっと俳優業をやって欲しい。優しいパパ役とかコメディもやって欲しいし、殺人鬼とか美しい悪役もやって欲しい。”黒崎くんのいいなり~”のような王子様も好きだけど、色々なケンティーが観たいです。あ、ごめんなさい、つい欲望が出てしまった。

 

とても良いトークセッションでした。出来たら来年も観てみたいな。当たるかは判りませんが、毎年、映画の現場が改善されている状況を感じられて嬉しいです。良いお話し、ありがとうございました。また、来年。カメ

 

『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』の感想はこちらです。↓