「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」今のハリウッドの基盤を作った女性です | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」を観ました。

 

cocoさんのサイトで、オンライン試写会が当たりまして、観せていただきました。( http://coco.to  @coco_official )

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

本作はハリウッドで長年活躍したキャスティングの先駆者マリオン・ドハティ(1923-2011)を中心に、キャスティング(配役)という仕事に迫るドキュメンタリーです。

 

 

マリオン・ドハティ

1923年生まれ。大学卒業後にTVの配役アシスタントに就き頭角を現す。『裸の街』『ルート66』を手掛け、1964年『マリアンの友だち』で長編映画へ。代表作『俺たちに明日はない』『明日に向かって撃て!』『真夜中のカーボーイ』『ダーティハリー』『スティング』『レニー・ブルース』『レッズ』『グリース』『ガープの世界』『キリング・フィールド』『リーサル・ウェポン』『フルメタル・ジャケット』『バットマン』など。2011年 マンハッタンの自宅で死去。享年88歳。全米キャスティング協会は彼女の功績を称え、毎年授与する栄誉賞の一つに彼女の名を冠している。

 

絶妙なセンスと直感的な先見の明を頼りに、白人男性至上主義が根強く、役者を単純にタイプ分けしていた古いスタジオの配役方法から、ユニークで多彩なアンサンブルキャストへ移行する道筋をつけ、革新的なアメリカン・ニューシネマの到来を告げたマリオン。驚きと笑いに溢れたエピソードの数々、そして切なくも感動的なラストまで、その人生を通して映画史に新たな光を当てます。



 

主な出演者にマーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ウディ・アレン、アル・パチーノ、ロバート・レッドフォード、クリント・イーストウッド、メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、ダスティン・ホフマン、ジョン・ヴォイト、グレン・クローズ、ジョン・リスゴー、ベット・ミドラー、ジョン・トラボルタ、バック・ヘンリー、リチャード・ドナー、ジョン・セイルズ、テイラー・ハックフォード、ノーマン・ジュイソン、ピーター・ボグダノビッチ、デヴィッド・ピッカーほか。そして現在活躍する後進のキャスティング・ディレクターたちが、インタビュに答えています。

 

後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、映画好きにはたまらないドキュメンタリーだと思います。だって、今、ハリウッドで活躍している俳優の方々を発掘した人のお話なんですから。彼女が目を付けなければ、そのまま俳優を辞めていたかもしれないし、全く目が出なかったかもしれないんです。あの、デニーロとか、レッドフォード、イーストウッドですよ。まだまだ、使いっ走りで、何の映画にも出れていなかった彼らをキャスティングして、今のトップに押し上げたんです。キャスティングディレクターってすごいですよね。

 

でも、アカデミー賞には、キャスティングディレクター賞という賞は無く、何度求めても作っていただけないそうです。その原因は、映画監督たちの協会が拒否しているらしく、「キャスティング”ディレクター”」というキャストを選ぶ人たちが、ディレクター=監督という名前を持つことは許されないという考え方らしいんです。

 

 

確かに、映画は、監督が作るものですが、キャストを探してくるのはキャスティングディレクターの仕事ですし、彼らがいなければ、広い世界で、その役にあった役者を簡単に見つけることは困難だと思うんです。それでも、監督たちはディレクターという名前を与えるのは間違っているというスタンスだそうです。うーん、私は、十分にキャスティングディレクターも映画を作る一端を作っていると思うんですけどね。そこら辺、職の領域を守ろうというような意識があるのかしら。難しいですね。

 

 

マリオン・ドハティさんは、まだまだ、キャスティングディレクターなどという職業が認められていない時代に、製作者側から貰った俳優リストの中から、役に合っていて、スケジュールが大丈夫な人間を選ぶというだけの仕事をしていたそうです。でも、彼女は、自分で面接をして、第一印象が役に合っていなくても、自分の人選で、監督にキャスティングを薦めたそうです。それが、映画を良くすることになり、このキャスティングディレクターという役割が見直されたとの事でした。

 

そんな中で選ばれてきたのが、デニーロだったり、レッドフォードだったそうなんです。映画の中にも出てきますが、彼女が面接をして、その時の印象を書いているメモなどもありました。彼らのインタビューなども映像にありますので、楽しみにしてください。

 

 

ハリウッドでも大切な役割でもあり、マリオンさんの活躍のおかげで、このキャスティングディレクターというものが、重要視されるようになりました。そんな今でも、まだまだ、認めて貰えていない部分もあるというのが現状のようです。難しいですよね。

 

今の映画界を知る上で、重要な役割を担っているキャスティングディレクターを知るために、この映画を観て、考えてみて欲しいと思います。ハリウッドの綺麗な部分と汚い部分が垣間見える内容ですので、これから映画界がどう変わっていくべきなのかも、考えるヒントになると思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ドキュメンタリー映画なので、凄く面白いという内容ではないですが、考えさせられる映画だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」