オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ  | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

狭間県警鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平。一平の相棒である警察犬オリバーは、なぜか一平だけには、酒とタバコと女好きの欲望にまみれた犬の着ぐるみ姿のおじさんに見えてしまう。ある日、隣の如月県のカリスマハンドラー・羽衣弥生が、行方不明になったスーパーボランティア”コニシさん”の捜査に橋梁して欲しいというのだが。

というお話です。

 

 

狭間県警鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平。一平の相棒は、数々の難事件を解決に導いた伝説の警察犬・ルドルフの子供であるオリバー。しかし、一平には、どういうわけか、オリバーが口が悪くやる気がない、女好きで慢性鼻炎の着ぐるみのおじさんに見えている。

 

最近夢を見る一平。赤いステージのあるクラブに警察犬係で張り込みに入っているのだ。羽衣さんがステージで歌い、そこへおっさんのオリバーが近づいていく。そんな夢を何度も観ていてなんだかシックリこない。大殺界だからなのか。



 

ある日、一平や鑑識課メンバーの前に、隣の如月県のカリスマハンドラー・羽衣弥生がやってくる。如月県でスーパーボランティアのコニシさんが行方不明になったため、一平とオリバーに捜査協力を求めてきたのだった。

「コニシさんが海に消えていくのを見た」という目撃情報を基に、コニシさんのリヤカーが残されていた海辺のホテルに向かった一平とオリバー、羽衣だったが、そこの離れ小島に通じる海道が現れ、その道の上に”赤い扉”が現れる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

オリバーな犬のTVシリーズの続編です。TV版も面白かったのですが、今回も不条理劇ということで訳わかんない展開もありますが、まぁ、面白いです。私は好きなタイプです。今回は変な部分は雰囲気がツインピークスしています。赤い扉に赤い部屋。羽衣さんが歌っているしね。デヴィッド・リンチが入ってます。

 

もちろん警察犬のハンドラーである一平とオリバーのお話です。今回はスーパーボランティアのコニシさんが行方不明となったらしく彼を探す捜査なのですが、今回はコニシさんの過去が明かされていました。何故、コニシさんがスーパーボランティアとなったのかという経緯を描く場面があったんです。

 

 

そしてこのコニシさん、どーも行方不明になった警察犬のルドルフに関係しているんじゃないかなぁ。ルドルフが変身しちゃってるとか、取り付いているとか、何か関係があるようなことも描かれていました。私の想像では、オリバーは一平だけにしかおっさんに見えないけど、ルドルフはみんなにおっさんに見えるようになっちゃってコニシさんになったんじゃないのかなぁ。

 

そうなると、ルドルフが行方不明になったのも説明がつくし、コニシさんが人探しに長けているのも、臭いを探知するのが得意なのも頷けるでしょ。コニシさんは仕事で失敗して、もしかしたら自殺か何かをしようとしたのをルドルフが見つけて、乗り移ったのか、融合したのか何かあるような気がするんです。全て私の想像ですけどね。

 

 

今回は一平とオリバー、そして羽衣さんがメインで、他の人々はあまり長時間は出てきませんでした。漆原さんはずーっと前髪を切っていてお父さんのことでモメていたし、ハンドラーのユキナさんや三浦くんはクラブの場面と警察犬の訓練の場面くらいだけだったし、溝口は姪っ子に質問されているだけだったんじゃないかな。

 

不条理劇なので理由付けは別にしてくれなくてもいいんだけど、ドアの向こうにいる一平とこちらの世界の一平は同じ人物なのか。同じならあちらの影響がこちらにも出てくるのか、それともただの夢落ちでイイのかと気になりました。夢落ちならいいんです。それはそれで解決しますから。ちょっと心配になっちゃいました。

 

 

この現実の世界で警察犬の訓練をし捜査をしているという部分と、不思議な異空間でいつもの事をやっているようでいつもじゃない感のバランスが、何とも言えずに楽しかった。このメリハリが出来る上手い役者がそろっているので、どんな展開になっても不安じゃないんですよね。ブハッと言って吹き出して終わるという感じがすごく楽しいんです。

 

もう、いきなり犬カフェで加賀丈史さんが上着を脱いで後を向いた時には、マジで吹きました。何をしてくるんだろうと待っていたら、それかい~!って思って銀魂のノリでしたね。俳優陣は凄い人が出ているので、こんなこともしてくれるんだねって感じでした。だって、妖精?のおじさんも出てくるんだよ。もう妖精が出てきた時点で、世界が狂ってきているよね。(笑)

 

それにしても深津さん、お久しぶりだったけど素敵だったな。やっぱり好きです。彼女の存在感はハンパ無いですね。そこに羽衣ありって感じで、深津さんならカリスマハンドラーと言われても全く違和感がありませんでした。言っちゃいけないんだろうけど、つい”すみれさ~ん!”って思っちゃいました。

 

 

そうそう宇野さんが出演してるんだけど、女装したらあまりにも美しくて驚きました。最初、宇野さんに似ているけど、まさかこんなに美人になるのかなって疑ってしまいました。そしたらホントに宇野さんの女装でして、なんだか今のメイクって凄いんだなって思いました。

 

この映画、何も考えずにふーんって観ている方が楽しめるかもしれません。考えちゃうと”なんでそこに赤い扉?”とか思っちゃうでしょ。元々、この映画は犬がおっさんに見えるという不条理劇なので、何があっても不思議じゃないんです。大体、警察犬のハンドラーが警察犬に寄ってきた人に”汚いしノミが移るかもしれないから離れて!”なんて言わないでしょ。(笑)もっと自分の相棒を大切にするよね。まぁ、おっさんに見えてるんだから仕方が無いんだけどね。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。私はとてもこういうメチャな話が好きなのですが、これ真面目に観に行ったら分かんなくて出てくるタイプかもしれません。まぁ、TVシリーズが既に不条理劇だったので、真面目に観に来る人はいないと思うのですが。ちょっと万人向けとは言えないけど、とても面白い映画です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」