沈黙の艦隊 北極海大海戦 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「沈黙の艦隊 北極海大海戦」

 

を観てきました。

 

ストーリーは

日本政府が極秘に建造した原子力潜水艦を奪い、独立国「やまと」建国を世界に宣言した海江田四郎。東京湾での大海戦で米第7艦隊を圧倒した後、国連総会へ出席するためニューヨークへ針路をとる。ベーリング海峡にさしかかったやまとの背後にアメリカの最新鋭原潜が迫り、激しいバトルが幕を開ける。一方、日本では衆議院解散総選挙が実施される。

というお話です。

 

 

冷たく深い北の海を、モーツァルトを響かせながら潜航する原子力潜水艦やまと。大いなる平和と名づけられた原子力潜水艦は、米第7艦隊を東京湾海戦で圧倒し、ニューヨークへ針路をとった。アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかる。

その時、背後に迫る一隻の潜水艦。「核テロリスト〈やまと〉を撃沈せよ」それは、ベネット大統領が送り込んだ〈やまと〉の性能をはるかに上回るアメリカの最新鋭原潜アレキサンダーであった。アレキサンダー艦長であるジョン・ベイツは、米政界の名門ベイツ家の養子となったベネズエラ生まれの孤児。彼の戦略にやまとは苦しむこととなる。



 

時を同じくして、日本では衆議院解散総選挙が行われる。〈やまと〉支持を表明する竹上首相は、残るも沈むも〈やまと〉と運命を共にすることを決意する。民自党内でも考えは割れ、幹事長の海渡は竹上とは袂を分かつこととなる。

海江田四郎は、この航海最大の難局を制することができるのか。
オーロラの下、流氷が浮かぶ北極海で、戦いの幕が切って落とされる。核保有が確認された〈やまと〉にどんな手を使って仕掛けてくるのか。後は、映画を観てくださいね。

 

 

”沈艦”の最新映画です。これが中間になるのかな。きっと、この後の作品で国連に行きついての演説となるのだと思います。うーん、1作目(シリーズ)を観た時は、海江田のイメージが違うかなと思ったのですが、シリーズを観続けていくと大沢さんが海江田に見えてきて、今回は全く違和感を感じなくなりました。原作の海江田は柔和な顔のがっしりした体格ですから、体格はピッタリだけど柔和な顔っていうのがちょっと大沢さんじゃないでしょ。(笑)

 

今回は東京湾からニューヨークへ行くまでのベーリング海峡を抜けるお話でした。名門ベイツ家の人間が潜水艦で向かってくるというのが、何ともアメリカっぽくていいでしょ。日本にも名門家(三井、三菱、住友など)というのが残っているけど、アメリカはロスチャイルド、ロックフェラー、モルガンなどが有名ですよね。そんな名家の一つのベイツ家としてこの映画では出てきます。実際にベイツ家は無いけどね。

 

 

第1作目でフリージャーナリストの市谷が海江田に対して「核弾頭を保有しているのか。」との質問に「イエス」と答えた海江田。それまで”やまと”が核を保有しているのか確実ではなかったので攻撃をしていたけれど、もし攻撃を仕掛けたら核爆弾を撃つ危険が出てきて、アメリカもビビるんです。さすがに核戦争が起きたら地球は終わりですからね。

 

なので、今回のアメリカ大統領は悩んでました。もし核爆弾を撃たれちゃったら困るんですけど、素直に何もせずにニューヨークに来させることは出来ないでしょ。アメリカのプライドがありますから。国連で待っていると言ってしまった手前、素直に待てばよいのに、何もしない訳にもいかない。難しいよね。

 

 

そんな訳で、結局、アメリカは”やまと”に攻撃を仕掛けてくるんだけど、これはネタバレ出来ないような作戦なんです。まぁ、通常では在り得ない作戦なんだけど、このベイツだから出来るということなのよ。タイミング命って感じかしら。言葉だけで言っている分にはほぉ~って思うけど、これ本当に指示してやっていることを思うと、せーの!ってやってるのかなとか考えると笑っちゃうんですけどね。

 

日本政府が解散総選挙をして、”やまと”の是非を問うことになるのですが、この映画の竹上総理を観ていて、こんな人が総理だったら今のような日本になっていなかっただろうなと真剣に考えてしまいました。この総理、しっかりと謝れる方なんです。

 

岸〇元総理も石〇元?総理も、”不徳の致すところ”とは言うけど、”ごめんなさい”とは一言も言ってないですよね。国民が嫌だと突きつけたのに、”申し訳ありません”の一言も無いなんて政治家として最低です。

 

 

この映画では利権絡みで動いている政治家は描かれません。”やまと”が現れて、世界が慌てている時に個人の利権などを考えているような政治家は必要ないんです。ということは、”やまと”のような考え方で動いている国が一つでもあれば、世界の政治家もマトモになるのではないかな。バカみたいに自分だけと言っていたら潰されてしまいますからね。

 

それにしてもこの海江田が掲げる「世界政府の設立」なんてことが出来たら戦争は終わるのかしら。今、ロシアとウクライナ、イスラエルとガザ地区(イラン)、他にも内戦など沢山の戦いが起きていますよね。こんなに細かく戦いが起きているのに、「世界政府」になっちゃったら細部まで管理が出来ずに、ただ厳しい法律で雁字搦めにして、バンバン逮捕していくことになっちゃうんじゃないかな。

 

 

出来れば話し合いで決まるのが一番だけど、C国やK国のように反日教育を施しているような国に話し合いと言っても、決めたことを1時間で覆しそうでしょ。「世界政府」「政軍分離」は決して受け入れないでしょうね。理想は解るんだけど、最終的に力で従わせることになってしまったら、それは植民地と一緒ですからね。

 

まして世界各国で難民問題が起きている今、「世界政府」になったらどの国も同じように治安が悪くなり、安心して住める国は無くなってしまうかもしれません。まず難民問題を解決して、それぞれの国でマトモな政府を作れたら、理想は現実となるかもしれませんね。

 

 

私、学生時代に原作を読んだ時、海江田のいう理想の世界がどうして作れないんだろうと不思議に思ったもんですが、年を取って現在の政治や世界を見てみると、これだけ多様な人種がいるのでは無理だろうなと思いました。この漫画は日本人が持つ倫理観と性善説があってこそのお話なんです。外国の方、特にアフリカなどの治安が悪い国の方に言っても理解されないと思います。

 

この映画、現在に作ってくれてありがたいと思いました。今、この沈艦が話題になると、世界情勢が狂ってきていることに気が付くんです。こんなに戦争が起きて、色々な国でドラッグがばら撒かれ、治安も悪化し、温暖化が広がっている。「世界政府」を理想と出来ていた時代では無くなっているんだと突きつけられました。何が悪い=政治が悪いんです。各国が政治を立て直し始めているので、日本もここで立ち直らせないとどこかの国の植民地になったりしてしまいます。

 

 

そんな事を考えさせられた映画でした。私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。昔からの原作ファンなので、この映画はお薦めしたい!映画としても面白いです。潜水艦バトルを堪能してください。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「沈黙の艦隊 北極海大海戦」