「THE MONKEY ザ・モンキー」
を観てきました。
ストーリーは、
双子の少年ハルとビルは亡き父の持ち物から、ぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。猿のおもちゃがドラムをたたくとシッターのアニーが亡くなり、次いで母も亡くなってしまう。猿が死に関係するのではと考え猿を捨てるが、それから25年後、また猿の恐怖が襲ってくる。
というお話です。
双子の少年ハルとビルは父が遺した持ち物から、ぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。不気味なおもちゃだが部屋に置いておいた。すると、その頃から周囲で“不慮の事故死”が相次いで起こりはじめる。
最初はシッターのアニーが、ほどなくして母・ロイスが亡くなった。ハルはふたりが死ぬ前にこの猿がドラムを叩いていたことに関連があるのではないかと気味悪がっておもちゃを切り刻んで捨てるが、気づくと元通りとなって戻ってきた。
母の死後、兄弟を引き取ったチップ伯父さんが“普通じゃない狩りの事故”で死んだことで、兄弟は猿が原因だと確信し、それを枯れ井戸へと投げ込み、葬ったつもりだった。
それから25年の時が経ち、一度は結婚し息子をもうけたハルだが、猿が戻ると身近な誰かが死ぬと思い、家族とは距離を置きビルとも疎遠になっていた。しかしそれで終わることは無かった。今度はアイダ伯母さんが“気味の悪い事故”で亡くなったのだ。遺品整理で伯母の家を訪れたハルは、あの猿が戻ってきたことを確信する。後は、映画を観てくださいね。
スティーヴン・キングの短編ホラー小説を映画化した作品です。短編小説なので、内容はとても単純です。おもちゃのドラム叩き猿がドラムを叩くと人が死ぬというだけなんです。でもね、これ凄く怖いのが、誰が死ぬか解らないこと。
まったく関係無い人も巻き込まれて死ぬので、サイコパスで沢山の人を殺したい~っていう人なら良いけど、誰かを殺すために利用するということが出来ないので厄介な代物なんです。主人公のハルは、この猿で復習が出来るみたいだということに気が付いて、自分を虐めている相手を殺すために猿を使おうとするんだけど、ことごとく失敗します。
一番最初に双子の父親がこの猿をヤバいと思って骨董屋に売りに行くんだけど、店でドラム叩いちゃって店主惨殺。お父さんもそのまま帰って来なかったようなんです。でも、何故か猿だけはお父さんの部屋にしまってあるんです。ということは、猿が勝手に戻ってきたってこと。猿はハルとビルの家族に執着があるみたいなんです。
執着があるくせに父親も母親も殺し、双子を引き取ってくれた伯父夫妻も殺し、それじゃ、家系がいなくなっちゃうじゃんと思うんだけど、何なんでしょうね。その核心部分は一切謎が解決しないので不満が残りました。少しは何でなのか教えて欲しいでしょ。
それにね、まずこういうホラー作品なら、その猿がどんな法則で殺しているのかを少しでも解明して欲しいです。途中で法則が変わっても良いんだけど、最初はドラム猿のネジを巻いた人の思い浮かべた人とか猿が向いていた方向のいる人とか、何か決めておいてくれないと人間が身を守ろうとする術が無いでしょ。何かないと建設的じゃないのよね。
ま、ホラー映画に建設的な部分を求めるなと言われそうだけど、でも対処法が見つかると、もしかして勝てるかもという希望が生まれて、観ながらワクワクしてくるのよね。やっぱりただ恐いだけというよりも、何か人間が対応出来るかもという部分が欲しいんです。
ハルとビルという双子の男の子が猿によって運命を狂わされていくんだけど、ハルはいじめられっ子で、双子の兄ビルからもいじめられているんです。そしてハルが最初に猿を手に入れるんだけど、ドラムを叩かせたらシッターのお姉さんとお母さんが死んじゃうんです。
もちろん二人を殺したいなんて思ってないんですよ。確かシッターさんの時は猿が勝手に叩いてたんじゃないかな。だから、人間が操作や指示が出来るようなモノじゃないんでしょうね。確かビルがネジを巻いた本人は死んでないと言っていたけど、それも不確実なのよ。だってネジを巻かなくても叩いちゃう時があるんですから。
殺し方としてはスプラッターです。もー、びちゃびちゃで酷い状態になるので、スプラッター映画がダメな人は観ないでくださいね。最近、開き直っているのかスプラッター映画だと内臓やらなんやらがリアルに作ってあるから、慣れている私でもキツいときがあります。あまりリアルに作って欲しくないなぁ。(笑)
そうそう、そういえばちょこっとだけイライジャ・ウッドが出演していました。久しぶりだなぁ~と嬉しくなったけど、イジワルな嫌な奴でしたけどね。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。頭を使わなくて良いので、ただキャーキャー言いながらスプラッターを楽しむという方には良いかもしれません。観た後、直ぐに忘れちゃうような内容なので頭の中に残らないです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「THE MONKEY ザ・モンキー」