「風のマジム」好きなモノに一生懸命になる姿はいつも感動させられます。ラム酒が飲みたくなったなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「風のマジム」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

那覇で豆腐店を営む祖母カマルと母サヨ子と暮らす伊波まじむ。ある日、祖母とともに通うバーでラム酒の魅力に惹かれ、原料がサトウキビだと知ったまじむは、社内ベンチャーコンクールに、南大東島産サトウキビを原料としたラム酒製造の企画を応募する。やがてその企画は、一大プロジェクトへと発展していく。

というお話です。

 

 

伊波まじむは那覇で豆腐店を営む祖母カマルと母サヨ子と暮らしながら、通信会社・琉球アイコムの契約社員として働いている。まじむが任される仕事といえば、誰にでもできるものばかり。同じ契約社員のしかも、ランチ仲間は、司法書士の試験に合格、ステップアップしていく中、まじむにはこれといった夢や目標もなく、ただ過ぎる毎日に漠然とした不安を抱いていた。


そんなある日、シュレッダー作業中に見つけた社内ベンチャーコンクール募集のチラシに目を止める。応募資格には「参加対象者 全社員(契約社員も含む)」とあった。そして祖母と一緒に通うバーでラム酒の美味しさに惹かれ、その原料がサトウキビだと知り、沖縄産ラムが飲んでみたいという夢が出来てしまう。

 


 

「純沖縄産のラム酒」を作るという夢を社内ベンチャーコンクールに応募してみようと立ち上がったまじむ。正社員達に混ざり、第一次審査を契約社員として唯一通過して浮かれるが、意外にもカマルの反応は冷たい。「そんな簡単なことではない。人の口に入るもんつくるのは」と自らの甘さを指摘されてしまう。


バーのマスターからアグリコールラム(糖蜜からではなく、サトウキビジュース100%を発酵・蒸留するラム)の原産地がマルティニーク島というカリブ海の小さな島だと聞いたまじむは、島民の多くがサトウキビを栽培している南大東島に蒸留所を作ることを思いつく。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、面白かったなぁ。凄く良い映画でした。あまり期待して観に行かなかった分、増し増しで良く見えちゃったのかもしれませんが、本当に良い映画でした。伊藤さんって凄い美人ではないけどかわいくて、その意志の強さが雰囲気に出ていて好感が持てるんですよね。好きな役者さんです。

 

沖縄であまりうだつの上がらなかったまじむですが、バーでラム酒を飲んで、あまりの美味しさに沖縄のサトウキビで作れないかなと思いつくんです。ラム酒って強いけど独特の香りと味が美味しいんですよね。ロックでチビチビ飲んでいると、いつまでも飲んでいたいって思っちゃうほどなんです。

 

 

ラム酒にも色々と種類があって、アグリコールラムというサトウキビから直接作るラムが美味しいらしいんです。私は飲んだことが無いのでどれほど美味しいのかは知りません。飲んでみたいです。通常のラム酒でもあんなに美味しいんだから、きっと美味しいんだろうなぁ。飲んでみたいなぁ~。

 

ということで、社内ベンチャーコンクールに沖縄県産のラム酒製造を応募したまじむは、1から必死になって勉強し、南大東島に行って住民の方々を説得したり、酒造りをしてくれる醸造家や製造工場の場所を見つけるために奔走していくんです。夢のためにここまで頑張っていたら、みんな応援したくなるよなぁ。

 

 

そしてものづくりに関して、まじむの祖母と母がしっかりと教えるんです。まじむの家は豆腐屋さんで、昔からのお店なんです。出来立ての豆腐をふるまえるのは、もうまじむの豆腐屋しかないようで、沢山のファンが訪れているのですが、祖母は「人の口に入るもんを適当にしてはいけない」と、まじむに教え込みます。

 

これ、とても大切なことですよね。中国で下水から取った油を炒め物に使っているとかいう話を聞いてゾッとしましたが、自分たちが食べる物をいい加減な製造されては困りますよね。命に関わりますから。それを祖母と母はまじむに言い聞かせるんです。誠実に嘘のない食べ物をということなんです。一番大事なことですよね。

 

 

周りの沢山の人に支えられ、夢に向かって突き進むまじむの姿は元気をくれました。若い人にはこんな風に頑張って欲しいけど、今の世の中、こんなに上手くいくことは難しいのかな。でも夢は持って欲しいなと思いました。

 

そうそう、バーのバーテンダーで、まじむにラムを教えてくれる後藤田役を染谷さんが演じていました。「ベートーヴェン捏造」でも重要な役を演じていた染谷さん。上手いよなぁ。役によって、全く違う人になっているから驚きます。まじむの良いアドバイザーとして今回も大活躍でした。

 

 

そしてやっぱりこの映画では、祖母のカマル役の高畑さんと母役の富田さんが良かったなぁ。カマルさんが豆腐作りをしている場面があるんだけど、豆腐ってこんなに優しく作っているんだなぁと思うような場面で本当に美味しそうなお豆腐でした。沖縄のお豆腐はちょっと本土とは違うらしいですが、どうなのかしら。お豆腐大好きなので、出来立てが食べてみたいな。

 

ラム酒って、あまりなじみが無い方が多いような気がしますが、カクテルで飲んでいる方は多いんじゃないかな。モヒートやラムコーク、バカルディ、ピニャコラーダ、ダイキリなどなど、有名なカクテルはラムベースが多いんです。でも、ラム酒をそのまま飲んだりする方は少ないような気がします。強いお酒ですからね。でも一口飲んでみると、香りなどが解るんじゃないかな。

 

 

このお話し、契約社員から社長になった金城祐子さんの実話を基に、原田マハ先生が書いた小説が原作です。金城さんが作られたラム酒「COR COR(コルコル)」のHPはこちらです。

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。いい映画でした。好きな映画です。ラム酒と豆腐が食べたくなりましたもん。まぁ、ラム酒でつまみが豆腐だとちょっと合わないかもしれないけど、やったことが無いからやって観ようかな。美味しいかもしれない。(笑)この映画、お酒を飲まれる方は感動されるんじゃないかな。観た後にお酒が飲みたくなったもん。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「風のマジム」