「不思議の国でアリスと Dive in Wonderland」自分の好きなモノは大切にしないと。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「不思議の国でアリスと
 Dive in Wonderland」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

周囲と合わせてうまくやっているつもりなのにうまくいかない大学生の安曇野りせ。人生に迷っていた彼女は、亡き祖母が遺した招待状に導かれ「不思議の国」に迷い込む。そこで出会った少女アリスと旅をしながら、個性豊かな住人たちに次々と出会い、大騒動に巻き込まれていく。

というお話です。

 

 

失敗しないように空気を読んでるはずなのに、みんなと同じようにやってるのに、なんでうまくいかないんだろう。人生に迷っていた大学生の安曇野あずみのりせは、ある日、亡き祖母が遺した招待状により、祖母が作った「不思議の国のアリス」にちなんだテーマパークの試験運用に参加することに。

 

そのテーマパークでは、イヤホンを装着することで視界も一緒にバーチャルリアリティの世界へと入り、「不思議の国のアリス」の世界を体験できるというものだった。アリスと共に旅をしてそれぞれのオリジナルストーリーでゴールまでたどり着くというお話らしい。

 

 

イヤホンを装着し、第一号の客としてアリスの世界に入り込んだりせ。物語と同じように小さくなったアリスと出会い、そこから白ウサギを追いかけながら、青虫、ハートの女王にトランプ兵、マッドハッターと三月ウサギ、ハンプティダンプティ、双子のトゥイードルダムとトゥイードルディーにチェシャ猫などに出会う。


次々にりせの前に現れるへんてこりんな不思議の国の住人たち!
そして巻き起こる大騒動。それまで当たり前と思っていたことがここでは通用しない。アリスを助けながら元の世界に戻ることが出来るのか。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画は、周りと同じことが良いことだと思い、ずっと周りに合わせて来たりせという女性が、自分を確立させるまでのお話です。そうだよね、学校に入れると周りと同じことをやりなさいと言われて、周りに合わせて遅くしたり早くしたり、自分のペースで動くことが出来ないように教育されてしまうから、いざ個性を問われる場になると何も出来ない子が多いですよね。

 

私も学校に入った頃は出来るだけ周りの人たちに合わせようと頑張っていたんだけど、軽度のアスペルガー症候群があったようで無理だったんですよ。小学校の先生が扱いが難しいと母に訴えていたようですが、母は”困ったわねぇ。”とほおっておいたようで、うーん、母は偉大だ。途中からは合わせることをせずに気楽にやらせていただきました。

 

 

ほとんどの子どもは周りと合わせるように小学校から学ばされて、思春期頃に優等生とそうじゃない子に分かれますよね。優等生になっちゃうとずっと周りと合わせてお勉強をして決められたコースを突っ走ることになるから疲れるだろうなぁ。このりせはまさに優等生っぽいんです。

 

就職となると個性重視されたりするので、周りと同じように面接で受け答えをしていたのでは受かりませんよね。まぁ、採用する方のレベルもあるけど、営業や技術系は個性が無いと伸びないからねぇ。採用したくないわよねぇ。みーんな同じ黒スーツでパンプスだと並ばれると違いが分からないのよ。特に私は顔と名前が覚えられないので、面接は大変です。

 

 

話を映画に戻して、そんな優等生のりせは、祖母が残したアリスのテーマパークで自分探しの旅に出ます。きっと祖母が孫のことを心配して、こんなプログラムも作ったのでしょうね。りせは”とかげちゃん”が好きなのに、周りに気持ち悪いがられたりするのでそれを封印していたんです。他にも、周りに良く思われる答えを探してしまい、本当に自分の好きなモノが段々解らなくなっちゃったんですよ。

 

全てに自分の意思を示せというんじゃないんですよ。適当でいいものも沢山あるんだけど、これだけは”私が好き”というものを持っていないと、自分の基本がズレてしまいます。どんな人間も、これだけはというこだわりが無いと、自分が無くなってしまうから好き嫌いは大切にして欲しいと思います。

 

 

芯が無いブレブレのりせは、アリスとの旅で彼女を守るために頑張るんです。なんたって周りはメチャクチャあり得ない生き物ばかりですもんね。この世界のハンプティダンプティ、ちょっと痩せてましたね。青虫はタイプじゃなかったなぁ。もう少しかわいく描いて欲しかった。赤の女王は美しかったです。

 

ストーリーは不思議の国のアリスだから変わりが無いし、りせの話はもう少し心に余裕をもっていきなさいという内容だったし、あまり変わり映えしないベーシックなストーリーだったんですよね。もう少し、ひねりを効かせて欲しかったのですが、このテーマはあまりバリエーションが無いのでどれも同じになっちゃうから、そんなに盛り上がらないんです。

 

 

せっかく不思議の国のアリスを持ってきたのに、少し残念でした。アニメも可愛いし、よいことは訴えているんだけど、あまりにもこの系統はよくあるストーリーなんです。アリスでひねったつもりだったんだろうけど、あまり効果が出てなかったな。

 

声優さんは良い人があつまったんじゃないかしら。皆さん上手かったし、楽しめました。かわいい3月うさぎを八嶋さんが演じていると解って、面白くなっちゃった。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。ストーリー的にはそれほど盛り上がるお話では無いし、知っているような内容と思われるかもしれませんが、アニメーションが美しいし、声も面白いので、観ていてほっこりします。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「不思議の国でアリスと Dive in Wonderland」