「ブロークン 復讐者の夜」単純な復讐劇だと思って観て欲しいです。他には目を向けなくてよいですよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ブロークン 復讐者の夜」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

ミンテの弟ソクテが死体となって発見され、ソクテの妻ムニョンが姿を消した。ミンテが調査を始めると小説家ホリョンのベストセラー小説「夜行」の中で弟の死が予言されていたことを知る。ムニョンの行方を追ううちに真実にたどり着いたミンテは、復讐に身を投じていく。

というお話です。

 

 

ある豪邸で男が倒れている。そこから男が車で逃げ出し、慌てて電話を掛けるが相手は電話に出ない。しばらくしてから川に浮かぶ男の死体が見つかる。それは慌てて車で逃げて行った男だった。

ミンテは弟からの電話に出れなかったが、金の催促だと思い、いつもの通りに生活費を口座に振り込んだ。しかし弟からの連絡が無いので家まで行くが誰もいない。すると警察から電話が来て、弟の死体が見つかったという。唯一の弟であるソクテが死体になって帰ってきた。そしてソクテの内縁の妻ムンヨンは痕跡もなく消えてしまった。

 

 

事件の手がかりを探していたミンテは、同じ軌跡をたどる小説家ホリョンと遭遇する。ミンテはホリョンのベストセラー小説が弟の死と不気味に合致していることに気付き驚く。ホリョンも何故か自分の小説と同じように人が殺されたことを知り、ムンヨンを探し始める。ムンヨンは彼の小説講座に通っていた事があるのだ。

絡み合った真実が混乱を招く中、かつて兄弟が所属していた犯罪組織と警察が絡んでくる。ミンテは弟が亡くなった夜の真実を知るために執拗な追跡を始める。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、出演者は有名どころを集めていて豪華な感じなのですが、脚本がちょっと問題でした。あらすじを読むと、人が殺されて犯人を見つけようとミンテという主人公が動き出すと、”殺されて内縁の妻が失踪する”という内容が、「夜行」という小説と同じだという事が解り、謎が深まるというお話になっているんですけど、あまり意味が無いんですよ。

 

普通の復讐劇として観ているなら何の問題もなく、よくある韓国映画だよねーってなるんですけど、小説とリンクしている、予言しているとなると、SFとかホラーになってくるでしょ。でもね、大丈夫、よくある普通の復讐劇なので、そう思って観れば大丈夫だと思います。小説とのリンクは気のせいだと思って観ていれば問題はありません。

 

弟が殺されて、その復讐の為に殺人犯を探し回りますが、ほとんどミステリーも何もなく、犯人の予想はつきます。途中で小説と合致していることで惑わされますが、これ意味が無いんですよ。この小説家の部分は全部端折ってしまってもこの映画は成立します。というか小説家の部分は関係がありません。何となく不思議だなって思っていれば、それで大丈夫。

 

 

そもそも、ミンテの弟ソクテってヤツが酷くクズなのよ。酷い男で嫉妬深くて、DV男で、麻薬中毒で、お金は兄にたかっているというとんでもないクズなんだけど、ミンテにとっては大切な弟らしいんです。でもねこんなクズだったら、兄が教育すべきでしょ。内縁の妻にだって迷惑をかけているし、はっきり言って殺されても仕方が無いような男なんです。

 

それでもミンテは復讐すると言って相手に酷いことをするんですよ。相手も溜まったもんじゃないですよね。だってクズを殺したんですよ。クズだから殺して良いってことは無いけど、でもここまでクズだったら自分が復讐されることも考えるべきでしょ。通常なら弟を殺されて復讐するのは仕方が無いよねって思うけど、今回だけは相手が可哀相になりました。

 

 

このミンテが強いのよ。元組織の上の方にいたようで、下っ端は”アニキ”と呼んでいたかな。バールみたいなモノを持っていて、それで殴って戦うんです。何で韓国映画のアクションって、トンカチとかバールとかスコップとかで戦うのかな。拳銃で戦えばいいじゃんと思うんだけど不思議です。トンカチで戦う姿を始めて観た時、驚きましたもん。痛いだろうし戦い難いでしょ。

 

あ、そうそう一応、警察も出てきて捜査をするし、聞き取りなんてこともするんだけど、これも意味がありません。ミンテの復讐劇なので、警察も動いているんだよーっていう姿を見せるだけの場面があったけど、復讐には一切絡みませんでした。上司が裏から圧力を受けている風には見えたけど、それだけでした。

 

 

キャストはとっても良いのにストーリーが問題だったなぁ。なんたって、ハ・ジョンウさん、キム・ナムギルさん、チョン・マンシクさん、ホ・ソンテさんと韓国映画には欠かせない俳優さんが何人も出演していました。なので、画面は賑やかで観ていて飽きないのですが、ストーリーを考えちゃうと何で?どうして?となってしまいました。

 

ま、そんな難点を抱えつつも復讐劇は楽しめましたし、そんなに長い映画ではないので、サクッと観れました。韓国映画の俳優さんのファンの方には楽しめる作品なんじゃないかな。アクションも残酷だけどちょっと笑えちゃったりして、見どころは幾つもありました。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。ストーリーは問題ですが、アクション映画としては良かったと思います。完全にアクションのみを楽しむ映画にするか、小説との一致を重要視したサスペンス映画にするか、どちらかに振れば良かったと思いました。

ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいねカメ

 

 

「ブロークン 復讐者の夜」